...それだけでも始末のつかない所へ僕の弟はその間におふくろの財布を盗むが早いか...
芥川龍之介 「河童」
...志賀直哉氏の「子を盗む話」は西鶴の「子供地蔵」(大下馬(おほげば))を思はせ易い...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...鶏を盗むを得意とする時遷(じせん)のような雑輩を除いても黒旋風(こくせんぷう)のような怒って乱暴するほかには取柄(とりえ)のない愚人もあるが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...国宝を盗むなんて馬鹿な真似はしません...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...盗むものもお金ではなく...
江戸川乱歩 「自作解説」
...」「時計ばかり盗む幽霊か...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...もし怪物が歯車をたべるために時計を盗むのだとすれば...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...金を盗む時に殺した男ではありません...
江戸川乱歩 「双生児」
...私はそれを盗むのである...
太宰治 「玩具」
...私と仙吉が光子を縊め殺して金を盗むと...
谷崎潤一郎 「少年」
...長屋の悪太郎長竿を振って富家の庭に入り蝉を追い花を盗むも人深く此を咎めず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...他所の池で鯉を盗む時にはね...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...その鍵と同(おんな)じ鍵が欲しいとじゃ」「箪笥の銭を泥棒するんかな、もし?」「いや、盗むんじゃない...
火野葦平 「花と龍」
...処士虚声を盗む何代(なんのよ)か人なからんと王阮亭は言った(『池北偶談』巻二)...
南方熊楠 「十二支考」
...食うものまで盗む...
三好十郎 「胎内」
...盗むなという原則でさえ絶対ではないのだ」それから声を低くして云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ペローがそつぽを向いているひまにベイコンを一切れうまく盗むのを見ると...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...人の姿を盗む者...
夢野久作 「白髪小僧」
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