...寧ろ自分を寛容な人と思はせる利益のある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ところが利子も払い元金も返してなお利益のある仕事というものはきわめて少ない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...中には四割五割の利益のある事業もまた必ずしもないではない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...下宿屋といふものは利益のある商賣だと呑込んでしまつたのであつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...企業者が損失のある企業から利益のある企業へ転向するという事実と相結合して...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...彼に十分の利益のあるやうな条件で...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...其の各篇の中にも又時代の違つた増益のあることを知り得るのである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...共進會や博覽會などは農業に左程利益のあるものではない...
長塚節 「十日間」
...いろいろな利益のあるものですけれど...
羽仁もと子 「女中訓」
...今更そんなものを突ッつき廻して見たって大して益のあることでもなかろう...
久生十蘭 「魔都」
...手元に置いたってさして益のあるものでもないからね」どうして...
久生十蘭 「魔都」
...何百万ルーブリという利益のある見込みがついていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...穀物の輸出はこれに関連している個人に十分に利益のあるものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自己のために最も益のある...
宮本百合子 「大いなるもの」
...雜魚(ざこ)の刻み値が刻んだ利益のあることを知つてゐて...
室生犀星 「めたん子傳」
...利益のあるところには愉快もまたともにあらねばなりません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一本の樹(き)から一日に凡(およ)そ一ポンドの採収が出来ると云ふのが真実(ほんとう)なら大した利益のある筈(はず)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...及び気候に伴う利益のあるものを奪うことによって...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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