...平田先生の翻訳はかう言ふ我々日本人にかう言ふ英吉利文芸を紹介する上に大益のあるのは言ふを待たない...
芥川龍之介 「平田先生の翻訳」
...寧ろ自分を寛容な人と思はせる利益のある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...いかに巨大なる利益のあるものであるか...
犬田卯 「沼畔小話集」
...「年四割も利益のある仕事は餘りない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...中には四割五割の利益のある事業もまた必ずしもないではない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...原始的な辺疆(へんきょう)地的な生活をしてみることは多少とも利益のあることである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...下宿屋といふものは利益のある商賣だと呑込んでしまつたのであつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...たいへん御利益のある地蔵様だそうで...
太宰治 「黄村先生言行録」
...企業者が損失のある企業から利益のある企業へ転向するという事実と相結合して...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...彼に十分の利益のあるやうな条件で...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...何かといううちに最も利益のあるのは生糸だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いろいろな利益のあるものですけれど...
羽仁もと子 「女中訓」
...今更そんなものを突ッつき廻して見たって大して益のあることでもなかろう...
久生十蘭 「魔都」
...雇われたに就(つい)ては自(おのず)から利益のあると云うのは...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...穀物の輸出はこれに関連している個人に十分に利益のあるものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自己のために最も益のある...
宮本百合子 「大いなるもの」
...雜魚(ざこ)の刻み値が刻んだ利益のあることを知つてゐて...
室生犀星 「めたん子傳」
...一本の樹(き)から一日に凡(およ)そ一ポンドの採収が出来ると云ふのが真実(ほんとう)なら大した利益のある筈(はず)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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