...盥の水を以前(もと)の如く清く盈々(なみなみ)として置いて...
石川啄木 「葬列」
...鹽盈つ珠鹽乾る珠并せて兩箇(ふたつ)を授けまつりて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...鹽盈つ珠を出して溺らし...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...またこの鹽の盈(み)ち乾(ふ)るがごと、盈ち乾(ひ)よ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...またこの鹽の盈(み)ちたり乾(ひ)たりするように盈ち乾よ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...盈(み)つれば欠くるという...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...盈尺の地を守つて寂然として聲なし...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...地とこれに盈てる物はわがものなり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...「椎が実(な)った! 椎が実った!」驩喜(かんき)の声が家に盈(み)ちた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...毎朝水晶の様な井(いど)の水を盈(み)たして置く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...易の道は満盈(まんえい)と申す事を大いにきろうなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...巻十七「塩盈珠塩乾珠(シホミツタマシホヒルタマ)」の条に「乾」の活用のことがありまして...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...この太倉の虚しいか盈てゐるかによつて高下したのだ...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...此地震には又既に記した榛軒門人渡辺昌盈(しやうえい)が死んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...築山奉盈に与ふる書又曰く去冬此方へ参候一件家長共私へ一向知らせ不レ申間際に相成漸発言仕候...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...中空に盈ち來れば浪靜かなる大和田の月は舟とも見ゆるかな舟か水門(みなと)の舟ならばせめては長き秋の夜を際(はて)なき水に流されて灼(もゆ)る枕を浸(ひた)さんに毒ある鏃足に受けて野べに嘯(うそぶ)くことをすら停(とゞ)められたる我なれば唯舟こそは戀しけれ負ひたる傷の深ければ物に觸るゝを厭へども寢ぬに綾無(あやな)き幻の花の象(かたち)の眼に見えて緑...
横瀬夜雨 「花守」
...前途への意気が盈(み)ちて見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...馬鹿になってしまったのではないかと疑われるくらい――正月でもあるせいもあろうが――夜毎(よごと)に賑(にぎや)かな笑い声に盈(み)ちているのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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