...盥の水を以前(もと)の如く清く盈々(なみなみ)として置いて...
石川啄木 「葬列」
...盥の水を以前(もと)の如く清く盈々(なみ/\)として置いて...
石川啄木 「葬列」
...盈(みつ)れば虧(か)くるとか申します通り...
泉鏡花 「悪獣篇」
...鹽盈つ珠鹽乾る珠并せて兩箇(ふたつ)を授けまつりて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...御綱栢を御船に積み盈(み)てて還りいでます時に...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...またこの鹽の盈(み)ちたり乾(ひ)たりするように盈ち乾よ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...又此塩の盈ち乾(ヒ)るがごと、盈ち乾よ...
高木敏雄 「比較神話学」
...盈尺の地を守つて寂然として聲なし...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...地とこれに盈(み)てる物はわがものなり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...月の盈虚(えいきょ)...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...中根彦循の『開方盈術』のごときものがあるにはある...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...字(あざな)は伯盈(はくえい)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「金玉難常保満盈...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...坐賓尊酒両盈満...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...器(うつわ)は盈(み)ちた...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...中空に盈ち來れば浪靜かなる大和田の月は舟とも見ゆるかな舟か水門(みなと)の舟ならばせめては長き秋の夜を際(はて)なき水に流されて灼(もゆ)る枕を浸(ひた)さんに毒ある鏃足に受けて野べに嘯(うそぶ)くことをすら停(とゞ)められたる我なれば唯舟こそは戀しけれ負ひたる傷の深ければ物に觸るゝを厭へども寢ぬに綾無(あやな)き幻の花の象(かたち)の眼に見えて緑...
横瀬夜雨 「花守」
...いつも庶民のにおいが盈(み)ちていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...平和に盈(み)ちていた...
吉川英治 「茶漬三略」
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