...明日(あす)は陰暦の盂蘭盆(うらぼん)といふ日...
石川啄木 「鳥影」
...隙(すき)を見て許宣は袖の中に隠していた鉢盂を出して...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...女の形はとうとうなくなって鉢盂ばかりとなった...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...私は死にそうだ」鉢盂の中からそうした声が聞えてきた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...折柄盂蘭盆(うらぼん)のことでもあるから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...信州(しんしゅう)では八月の今がひと月おくれの盂蘭盆(うらぼん)で...
寺田寅彦 「沓掛より」
...盂蘭盆だとか……...
豊島与志雄 「失われた半身」
...蓮の葉や花が盂蘭盆の仏壇につきものとなっているのは...
豊島与志雄 「蓮」
...或る地方では盂蘭盆の前七月七日の七夕祭が...
豊島与志雄 「蓮」
...大盂鼎の方にはやはり最後に年を書いて居りまして...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...一俳諧師(はいかいし)松風庵蘿月(しょうふうあんらげつ)は今戸(いまど)で常磐津(ときわず)の師匠(ししょう)をしている実(じつ)の妹をば今年は盂蘭盆(うらぼん)にもたずねずにしまったので毎日その事のみ気にしている...
永井荷風 「すみだ川」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...盂蘭盆(うらぼん)の灯籠(とうろう)を掛けてより五遍になる...
夏目漱石 「虞美人草」
...盂蘭盆会(うらぼんえ)の名残りの提灯や...
火野葦平 「花と龍」
...なお黒龍江河盂に沿える満洲に異ならざるにおいてをや...
日野強 「新疆所感」
...この間腎盂炎をおやりになってから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...七月の盂蘭盆会(うらぼんえ)をすぎるとすぐ聞えてきた...
吉川英治 「新書太閤記」
...この山脈の所々に散在して居る小さな村々などではお正月と共に年に二度しかない賑かな日の盂蘭盆(うらぼん)も...
若山牧水 「姉妹」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??