...頭の皿から血を出したまま...
芥川龍之介 「河童」
...うすにごる青磁の皿のうへにもられた兎の肉をきれぎれに噛む心地にて...
大手拓次 「藍色の蟇」
...カチャカチャ皿小鉢の触れ合う音をさせながら...
太宰治 「人間失格」
...大きいお皿二つを捧げてはいって来る...
太宰治 「春の枯葉」
...皿の上の肴をじつと睨まへてゐる恰好は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...……』ぶら/\歩いてゐるうちに、酒が飲みたくなつて、飲むだけの十銭は持つてゐたので、一杯ひつかけた、漬物、皿、炭、等々を買つたら、もう財布には一銭銅貨四枚しか残つてゐない...
種田山頭火 「行乞記」
...酒中花(しゅちゅうか)欠皿(かけざら)に開いて赤けれども買う人もなくて爺が煙管(きせる)しきりに煙を吐く...
寺田寅彦 「半日ある記」
...さうだ物(もん)なんざ貼(は)んねえツたつて汝(わ)ツ等(ら)がよりやこつちの方(はう)が早(はや)く癒(なほ)つから」小柄(こがら)な爺(ぢい)さんは暫(しばら)く手(て)もとへ置(お)いた油(あぶら)の皿(さら)を再(ふたゝ)び佛壇(ぶつだん)の隅(すみ)へ藏(しま)つた...
長塚節 「土」
...蜜柑を盛った大皿もある...
夏目漱石 「野分」
...彼の前にはスープの皿があった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...之が一つお前達二十人位は楽に殺せる筈だ」飾皿の中の林檎(りんご)へ手をかけて照子はハッと驚きました...
野村胡堂 「死の予告」
...石鹸皿を雪花石膏(アラバスタア)の水盤(すいばん)に見たてて...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...(第四十圖(だいしじゆうず))第四十圖 日本發見石器及び骨角器(1)(2)石棒(3)石冠(4)錘り石(5)獨鈷石(6)石皿(7)雨だれ石(8)骨針(9)(10)骨鈷(11)(12)(13)骨鏃(14)(15)(16)骨製鈎針(17)骨製浮孔口(18)骨製弓筈今(いま)まで申(まを)しました石器(せつき)は...
濱田青陵 「博物館」
...なにによらずひと皿だけお添えしやす...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...皿に手が粘りついて離れないとでもいうように...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...自分で釣(つ)った鯊(はぜ)の煮浸しの小皿(こざら)を脇(わき)に...
山本周五郎 「青べか物語」
...小皿に冷飯を盛り...
吉川英治 「新書太閤記」
...燈明皿(とうみょうざら)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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