...「我々の食物は台所で銅の鍋や皿を使うことによって毒としての性質を得ている...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...女の人が用意してくれたお皿がありました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...かた手にちいさなお皿をもってるし...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...「幾らで譲つて呉れるね、この皿を...
薄田泣菫 「茶話」
...皿のなかの桜んぼのやうに紅(あか)くなつた...
薄田泣菫 「茶話」
...われわれがつかっている皿鉢が当時からそのままこわれずにつたわったものではなくヒョウタンのように木に生(な)ったものでもないことには思いいたらなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...皿の上の鰺が減つて行くのを数へながらいつものいちやつきを眺めてゐると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...パーヴェル・パーヴロヴィチがいくら拜むようにしてたのんでも『もう一皿』我慢しようと言わなかった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...いきなり卓子の上の灰皿を掴んで地面に叩きつけた...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...二三日お邪魔をさせていただきます」「は」さういつたなり罪の宣告をまつてる私のまへへ皿にのせた匂のたかい西洋菓子をしとやかにだして「つまらないもので……...
中勘助 「銀の匙」
...まあだ後(あと)にも有(あ)りやんすから」内(うち)の女房(にようばう)は鹽(しほ)で煮(に)たかと思(おも)ふ樣(やう)な白(しろ)つぽい馬鈴薯(じやがたらいも)の大(おほ)きな皿(さら)を膳(ぜん)へ乘(の)せて二處(ふたとこ)へ置(お)いた...
長塚節 「土」
...皿の上に堆(うずた)かき肉塊の残らぬ事は少ない...
夏目漱石 「幻影の盾」
...その灯明皿には昼でもぼんやりした灯(ひ)がついていた事を記憶している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...美しい菓子皿とお茶を運んで来た...
林芙美子 「新版 放浪記」
...灰皿に煙草の火をにじりつけて...
久生十蘭 「肌色の月」
...膝皿がしびれた...
室生犀星 「幼年時代」
...そのために箸が飛び皿の焼魚が――といっても殆んど骨だけになっていたが――膳の上へはね返った...
山本周五郎 「思い違い物語」
...皿山(さらやま)からこの大川内(おおかわち)の山一帯を...
吉川英治 「増長天王」
便利!手書き漢字入力検索