...木川子と吾輩二人で一皿を平らぐ...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...左の手に肴(さかな)を盛った皿を持っていた...
田中貢太郎 「水面に浮んだ女」
...辯當をつかふのでお秋さんがお茶を汲んで山芋を一皿呉れた...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...」猫のお皿は一寸の間に...
中原中也 「良子」
...皿にとった食べ残りとともに...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...Y君はビーカーだの皿だのを...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...それから或る日、町中を探し歩いてやつと見つけたのが、藥屋(くすりや)が主(しゆ)の寫眞材料店(しやしんざいれうてん)、名刺(し)形(かた)の乾(かん)板の半(はん)ダース、現像液(げんぞうえき)に定(てい)着液(えき)、皿(さら)、赤色燈(とう)、それだけは懇願(こんぐわん)の末(すゑ)、祖(そ)母から資(し)金を貰(もら)つたのだつたが、胸(むね)を躍(をど)らせながら、押(おし)入へもぐり込(こ)んで乾(かん)板を裝置(そうち)して、庭(には)の景色などを寫してみた一枚(まい)、二枚(まい)、三枚(まい)...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...皿小鉢を片付けて待っていたんだ」平次は相変らず落着き払って笑っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...緑蔭朝の冷し肉は皿につめたくせりいはさかづきのふちにちちと鳴けり夏ふかきえにしだの葉影にかくれあづまやの籐椅子(といす)によりて二人なにをかたらむ...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...田代グリルといふとこで洋食二皿ばかり食って...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...箱根細工の箱のハガキ入れ(稲子さんみやげ)鵠沼の竹の鎌倉彫りのペン皿(小原さんという...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...友吉 ……(木山に頭をさげる)竜子 (デセールをもった皿を奥のテーブルの上に置き)どうぞ先生...
三好十郎 「その人を知らず」
......
三好達治 「山果集」
...ところが おなべも お皿も カーテンも 毎日 おなじおしごとを してゐるのが...
村山籌子 「お鍋とお皿とカーテン」
...小皿(こざら)伏せたるようなる縁(ふち)せまき笠(かさ)に艸花(くさばな)さしたるもおかしと...
森鴎外 「文づかい」
...では只というのか」「もう一本召上るともう一と皿付きますが...
山本周五郎 「七日七夜」
...肴の小皿を二つ膳へのせた...
山本周五郎 「へちまの木」
...皿の上のマヨネーズを攪き廻した...
横光利一 「旅愁」
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