...皓首の彼と長袖の宮との手によつて...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...白面皓身(こうしん)の夜叉(やしゃ)となって...
泉鏡花 「薄紅梅」
...プシヘの明眸皓歯...
高木敏雄 「比較神話学」
...素娥と云い、皓衣と云い、白鶴と云い、凡て白色に関係あるは、此理による...
高木敏雄 「比較神話学」
...仙皓(せんかう)西鶴と書いてあるその字のうまさ――『実際...
田山録弥 「大阪で」
...邸中去りて皓腕のアンドロマケー今いづこ?我の姉妹や訪ひ行きし? あるは美服(びふく)の義妹にか?あるはトロイア女性らが鬢毛美なる恐るべき神女に祈祷奉るパラスの高き殿堂か?』 380その時とある忠勤の老女答へて彼に曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...佳き刺繍(ぬひとり)をだいなしにしてふらふらフォーヌが二つの目を出しその皓((しろ))い歯で真紅(まつか)な花を咬んでゐる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...なまじっか昔金沢(かなざわ)で中村皓さんの『名墨墨色図鑑』などを見せてもらって...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...ぴちりと音がして皓々(こうこう)たる鏡は忽ち真二つに割れる...
夏目漱石 「薤露行」
...皓(しろ)い歯に交る一筋の金の耀(かがや)いてまた消えんとする間際(まぎわ)まで...
夏目漱石 「虞美人草」
...お松はやゝ細つそりして上品な顏立、お村は脂の乘つた豐艶な身體、どちらも、明眸皓齒、白粉つ氣も何にもないのに五體から健康な魅力を發散するやうな美しさ、江戸中の見世物の人氣をさらつたと言ふのも無理はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...はえそろつた下の皓い鼠つ歯で...
林芙美子 「柿の実」
...美しい皓(しろ)い入れ歯が光る...
林芙美子 「晩菊」
...紅(あか)い唇(くちびる)と皓(しろ)い歯とを持つ口であり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...――明るく皓(しろ)い初夏(はつなつ)の日ざしが...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...童子は皓(しろ)い歯をあらわして弱々しく笑いました...
室生犀星 「あじゃり」
...皓(こうこう)たる美しさを備えることを見取っていったものであろう...
室生犀星 「荻吹く歌」
...黄皓(こうこう)などの宦臣(かんしん)の一群であったことはいうまでもない...
吉川英治 「三国志」
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