...皓首の彼と長袖の宮との手によつて...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...皓歯(しろきは)燦爛(ひか/\)としてわらふは白芙蓉(はくふよう)の水をいでゝ微風(びふう)に揺(うごく)がごとし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...居(を)るに明眸皓歯(めいぼうかうし)あり...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...打たるるを見る皓腕の神女ヘーレー...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...なまじっか昔金沢(かなざわ)で中村皓さんの『名墨墨色図鑑』などを見せてもらって...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...ぴちりと音がして皓々(こうこう)たる鏡は忽ち真二つに割れる...
夏目漱石 「薤露行」
...はえそろつた下の皓い鼠つ歯で...
林芙美子 「柿の実」
...大きい皓い歯が若々しく見えた...
林芙美子 「下町」
...笑ふと小粒な皓い齒が清潔さうで可愛い娘であつた...
林芙美子 「なぐさめ」
...聞(き)く者(もの)なくて天上(てんじやう)のお月(つき)さま宛(さ)も皓々(こう/\)と照(てら)し給(たま)ふを寒(さぶ)いといふ事(こと)知(し)らぬ身(み)なれば唯(たゞ)こゝちよく爽(さはや)かにて...
樋口一葉 「わかれ道」
...聞く者なくて天上のお月さまさも皓々(かう/\)と照し給ふを寒(さぶ)いと言ふ事知らぬ身なれば只こゝちよく爽(さわやか)にて...
樋口一葉 「わかれ道」
...紅(あか)い唇(くちびる)と皓(しろ)い歯とを持つ口であり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...星の光なんか吹っとばされたように月の光が皓々です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...抽斎の父允成は本皓の養子である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...本皓が五十歳、登勢が四十七歳の時である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...養父本皓(ほんこう)の五十八歳で亡くなったのが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...皓は日頃から帝の寵愛を鼻にかけていたが...
吉川英治 「三国志」
...宦人(かんじん)黄皓(こうこう)の専横などが...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索