...皐月さんはお腹の中にあるうちは自分の体の一部だと思つてゐらつしやるらしいんですけれど私は自分の身内にあるうちにでも子供はちやんと自分の『いのち』を把持して...
伊藤野枝 「私信」
...其処に皐月さんの考へと私の考への相異があるのですわね...
伊藤野枝 「私信」
...勿論私はこれは皐月さんの思想か或は想像の上の創作であるかは知りませんけれども兎に角あの作に現はれた思想に対してはさうです...
伊藤野枝 「私信」
...□平塚さんは十二月号の安田皐月(さつき)さんの『生きることゝ貞操と』を読んで考へついたことがあるし生田花世(いくたはなよ)さんについて何時も考へてゐたこともあるから...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年一月号)」
...□皐月さんのお店も繁昌いたして居ます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一二月号)」
...けれどそれよりも皐月さんが羽織りをぬいで筒袖のはんてんを着て前掛をしめて櫛巻きにして全くお神さんになりすまされた様子はまた一段ちがひます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一二月号)」
...それを見にいつては皐月さんに失礼ですが...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一二月号)」
...漢皐台(かんこうだい)の下で佩玉(はいぎょく)を解いて交甫(こうほ)に与えた方ですよ」二三箇月して女は舟で送ってくれた...
田中貢太郎 「竹青」
...煙草を持った方を延ばして皐月(さつき)の咲いている庭の面へ灰を落した...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...鉢の子の中の冬村君新婚の祝句として・青葉に青葉が二つのかげ・竹の子の竹になつてならんでゐる・空は皐月の...
種田山頭火 「行乞記」
...池田の人がひどくその荒木蘭皐の關係と共に富永贔負でありまして...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...多分仲基の弟荒木蘭皐が書いたのでありませう...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...秦に行つた儒家は秦の先祖と認めらるゝ皐陶を三后に入れた差異であつて...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...皐陶の如く刑罰を掌つた者が重んぜらるゝのは――甫刑で伯夷の如く刑罰を掌つた者を重んずるも同樣であるが――法家名家の起つて以後の晩周の思想たることが知られるのである...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...中にも尚書の益稷篇――今文尚書で言へば皐陶謨の一部であるが――に所謂虞の十二章と謂ふものが見えて居る...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...十二橋ほんに潮来(いたこ)へおいでなら佐原来栖(いけす)にお茶屋がござらう姉さめしませうのう姉さ花のかむろが後朝(きぬぎぬ)の雨は涙で降るぞへのう一夜(ひとよ)かりねの手枕に旅の妻(おかた)と唄はれて明日は恥(はづか)し のう姉さ皐月(さつき)照れ照れ菖蒲(あやめ)も植ゑよお女郎(じよろ)見ましよか十六島は雨の降るのに花が咲く...
野口雨情 「別後」
...さゝやかなる築山には皐月(さつき)が群生してゐて早夏真紅の花を燃やし...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...次で瀬川如皐(じょこう)がある...
森鴎外 「細木香以」
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