...御供(ごく)を残して皈(かえ)ったのである...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...それなり皈(かえ)るのも詰りません...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...心に足(た)るほどにいたればそのまゝに積(つみ)おきて家に皈(かへ)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...五年たちてのち嘉元(かげん)元年為兼卿皈洛(きらく)ありて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...秋のすゑにいたれば雪をおそれて故郷(ふるさと)へ逃皈(にげかへ)るゆゑ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...かくてはからず時をうつし日も暮(くれ)かゝる皈(かへ)りみち...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...後(のち)生国に皈(かへ)り大浦の蓮花寺に住し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...皈途、一杯また一杯、酔つぱらつて、おしやべり、――それもよからうではありませんか!ぼろ/\どろ/\五月廿三日 雨、霽れて曇...
種田山頭火 「旅日記」
...例へばロマンティック派が余り理想に偏して現實を遠かつたに反對して現實に皈れといふ態度を取つたものと見ることも出來やう...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...もう/\皈(かへ)りませうとて横町の闇をば出はなれて夜店の並ぶにぎやかなる小路を氣まぎらしにとぶら/\歩るけば...
樋口一葉 「にごりえ」
...皈つたらば此処へ来い...
樋口一葉 「にごりえ」
...団子坂へ行く者皈(かえ)る者が茲処(ここ)で落合うので...
二葉亭四迷 「浮雲」
...翌二十七日我舟を同島の濱田浦へ廻さんとする皈路において...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...七月上旬皈帆の節獵舟獵具等を小屋に納め置...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...其日の暮るる時また皈り來り其岩窟に棲むよし...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...落ちぶれた姿で皈られては世間への手前もあり考えものである...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...「お父様へはそのうちわたしからお話しますからね」姉は鮨を食べ終わると時計を気にしながらこう云い置いて皈(かえ)って行った...
矢田津世子 「父」
...皈りの自動車の中で紀久子はとりとめもなくおきえさんのことを考えていた...
矢田津世子 「父」
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