...それなり皈(かえ)るのも詰りません...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...日もはや暮(くれ)なんとすれば空(むな)しく家に皈(かへ)りしか/\のよし母に語(かた)りければ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...やがて娘の母皈(かへ)り来りおはたやに娘のをらぬを見ていぶかり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...皈家(きか)を急(いそぎ)しゆゑ剌(し)を入れざりしは今に遺憾(ゐかん)とす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...親も皈(かへ)りて住(すみ)けり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...秋のすゑにいたれば雪をおそれて故郷(ふるさと)へ逃皈(にげかへ)るゆゑ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ひろひとりて背(せ)に負(お)ひ皈(かへ)るに道すがら光ること前の如し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...これを取得(とりえ)て家に皈(かへ)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...家に皈(かへ)る時挑灯(てうちん)を井の中へ入れそのあかしにて井を見て立さりしに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...後(のち)生国に皈(かへ)り大浦の蓮花寺に住し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...家族に半病人がある上に下婢が病氣で自宅に皈るといふ始末で...
朝永三十郎 「學究漫録」
...皈つたらば此處へ來い...
樋口一葉 「にごりえ」
...味噌麹一丸を携へ皈れり...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...七月上旬皈帆の節獵舟獵具等を小屋に納め置...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...岡村の家へは頓着なしに是が非でも皈ろうと意気まく良人をなだめて父の許へ無心のたよりをやりましたところ...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...そして紀久子が皈りかけると「母様へはこのこと内緒ね」と追いすがるようにして念をおした...
矢田津世子 「父」
...おきえさんは紀久子へ手土産を持って皈るのが慣しになった...
矢田津世子 「父」
...外へ出ても前のように手土産を持ち皈らなくなったおきえさんの...
矢田津世子 「父」
便利!手書き漢字入力検索