...皆目見当がつかない...
...彼が皆目どこで暮らしているか知りません...
...この問題には皆目取り組み方が見つからない...
...皆目同じ考え方をするわけにはいかない...
...皆目目標を立てよう...
...しかし手がかりは皆目(かいもく)つかなかった...
有島武郎 「カインの末裔」
...『さて田圃道を独り帰るに、道すがら、之を見る者は、皆目送して、「鯉なり鯉なり、好き猟(りょう)なり」と、口々に賞讃するにぞ、却つて得意に之を振り廻したれば、哀れ罪なき鯉は、予の名誉心の犠牲に供せられて、嘸(さぞ)眩暈(めんけん)したらんと思ひたりし...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...皆目(かいもく)分らなくなってしまうというようなわけで...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...名人になれるかどうかも皆目判らない時分さ...
関根金次郎 「本因坊と私」
...私には皆目(かいもく)判らぬ...
中島敦 「環礁」
...一体どこへ行ったのやら皆目わからない為体(ていたらく)であったからである...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...元來の文章下手で皆目方角が分らぬ...
二葉亭四迷 「余が言文一致の由來」
...先日送られしものゝRの行衛皆目不明にて未だ会はざりしといふ...
牧野信一 「病状」
...皆目勝(まか)ちて相問うを得ずとある...
南方熊楠 「十二支考」
...すぐそばの菜園等が皆目新らしくお久美さんを迎えた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...他人から借りた信仰・自分には嘘とも本当とも皆目わからない信仰・のために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...皆目まだ眼鼻も立っていない...
横光利一 「夜の靴」
...皆目(かいもく)...
吉川英治 「三国志」
...皆目(かいもく)...
吉川英治 「私本太平記」
...血まなこな狂奔(きょうほん)にくれていた密偵群の網の目にも皆目(かいもく)行方知れずであった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ところで、その祝家荘からほかの土地へ出るには一本道でしょうか」「どうして、ここらの道は蜘蛛手(くもで)になっていて、迷い込んだがさいご、皆目、出道のわからぬ何とかの藪(やぶ)知らずも同然だ」「ヘエ、そんな迷路なんですか」「いざッてえ時の要心に備えてあるのさ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「臆(おく)して、逃げたのだろう」「逃亡したに違いない」「どう探しても、皆目、姿が見つからないそうだ」と、いうのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...皆目(かいもく)五里霧中の状態なので...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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