...皆目見当がつかない...
...彼が皆目どこで暮らしているか知りません...
...この問題には皆目取り組み方が見つからない...
...皆目同じ考え方をするわけにはいかない...
...皆目目標を立てよう...
...その見当は皆目つかなかった...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...今までの成り行きがどうなっているか皆目見当がつかなかったのだ...
有島武郎 「親子」
...プッ」若い尼は皆目(かいもく)眼も呉れず頭をさげてひたすら歩いた...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...それ以来毎日役所から帰ると処々方々を捜しに歩くが皆目(かいもく)解らない...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...皆目(かいもく)分らなくなってしまうというようなわけで...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...また山桜がどうしたというのか皆目不可解の文字としなければならないのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...今もって原因の推測が皆目つかぬには...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...これ皆目録の體を失したものであるとする...
内藤湖南 「支那目録學」
...私には皆目(かいもく)判らぬ...
中島敦 「環礁」
...誘拐された皇帝の行方が皆目わからんというのだから...
久生十蘭 「魔都」
...その辺のところは皆目わからない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...本官は近眼でしてね、あなたが鼻の先に立たれても、ぼんやりお顔はわかりますが、鼻も髯も、皆目、見分けがつきません...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...皆目(かいもく)わかりかねた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...「お屋敷の名は申さぬが、その御息女、やんごとなき方にお仕え申しておるうち、雪之丞の甘言にたぶらかされ、只今のところはお行方(ゆくえ)知れず、おん里方としては、御主人方にはすまぬ儀となり、八方、御当惑――拙者どもも、お案じ申し上げておるのだが、未だに、いずくに身を隠されたか、皆目、あてがない――」平馬は、雪之丞呪(のろ)わしさのあまり、三斎屋敷の秘事を――浪路(なみじ)失踪(しっそう)について、その一端を洩(も)らしたものの、さすが、屋敷名を出すことはしなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...本能寺以来、まったく特殊な位置に拠(よ)って、この時流奔々たる外にあった彼の意志ばかりは、白眼、今日をどう観ているのか、誰にも皆目、推し測る材料がなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...だが、いっこう進まない問題が、吉良邸の内部のもようと、上野介その人の動静が、皆目、外部から分らないという問題であった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...手分けをして探したが、皆目知れない...
吉川英治 「平の将門」
...あとは皆目おぼえがありません...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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