...空中(そらぢう)の鳥が皆人の顏になつてしまつた...
石川啄木 「散文詩」
...大抵初めの野蛮人は皆人を食っていた...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...一生の述作皆人間終極の幸福を予言する点に於(おい)て一致し「アソランドオ」絶筆の結句に至るまで...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...同時代のものは皆人もなげなる態度に腹を立ったものだそうだが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...「汝らは皆人を慰めんとてかえって人を煩(わずら)わすものなり」は原語を直訳すれば「汝らは人を苦しむる慰者(なぐさめて)なり」となる...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...勝国手(こくしゅ)と立花画師との他は、皆人足で、食糧を持つ他には、道開き或いは熊避(よ)けの為に、手斧(ておの)、鋸(のこぎり)、鎌(かま)などを持っているのであった...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...すべて皆人はわが身を忌みきらふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...やはり皆人情は同じで御座います...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...皆人のおりしあとより...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...奥村政信鳥居清満(きよみつ)ら皆人物画の制作以外に...
永井荷風 「江戸芸術論」
...画界と云うも皆人々具足(にんにんぐそく)の道である...
夏目漱石 「草枕」
...皆人の欲する所にて...
西周 「情智關係論」
...隠然たる一箇の舞台監督者であつたことは皆人の知るところであるが...
野上豊一郎 「演出」
...之等は皆人間の悪心から流れ出す所の夢に他ならないからである...
松永延造 「職工と微笑」
...トルーフル菌を地下から見出すに使うた犬の代りに豕を習わして用うるは皆人の知るところで...
南方熊楠 「十二支考」
...皆人の知るごとくこの神が始めて著われたのは...
南方熊楠 「十二支考」
...早く皆人達に食べさせたいものだと思います...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...「ただ今北の御門のほうに早くから来ていました車が皆人を乗せて出てまいるところでございますが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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