...それらの子は皆人となると...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...彼等は皆人間の虚偽と神の虚偽とを蹂躙して来た...
芥川龍之介 「僻見」
...空中(そらぢう)の鳥が皆人の顏になつてしまつた...
石川啄木 「散文詩」
...それも皆人數を頼み不意討の卑怯を働いた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...一生の述作皆人間終極の幸福を豫言する點に於て一致し「アソランドオ」絶筆の結句に至るまで...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「ありゃ皆人じゃない」といい放ったという話ですが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...皆人の言ふところでは...
田山花袋 「道綱の母」
...(此他の土偶は皆人類學教室藏)エスキモは現(げん)に是等と同樣なる上着を用う...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...それらは皆人民の物品の所有權が確定されたやうなものであります...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...皆人が悪くなるからね...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...皆人を呼び寄せるの道具に過ぎぬ...
夏目漱石 「虞美人草」
...皆人の欲する所にて...
西周 「情智關係論」
...キリストは十字架の上に磔りつけられたことは皆人の知る通りである...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...皆人が知る通り、誰かが『徒然草』の好い注解本を塙(はなわ)検校(けんぎょう)方へ持ち行きこの文は何に拠る、この句は何より出(い)づと、事細かに調べある様子を聞かすと、検校『徒然草』の作者自身はそれほど博く識って書いたでなかろうと笑った由...
南方熊楠 「十二支考」
...トルーフル菌を地下から見出すに使うた犬の代りに豕を習わして用うるは皆人の知るところで...
南方熊楠 「十二支考」
...皆人是(これ)を見て悪鬼の生れけるかと驚き...
柳田国男 「山の人生」
...且つその心を高潮させて行くものである事は皆人の直感するところであろう...
夢野久作 「能とは何か」
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