...年内余日も無く皆々渡世のさわりもあるべし...
太宰治 「新釈諸国噺」
...それに依(よ)ればたとい先方にて懇望致され候とも其方様の思召(おぼしめし)如何(いかが)にやと存ぜられ候節も有之(これあり)格別惜しき縁談にては御座なく候ただ其許(そこもと)様始め皆々様に御足労相かけ候段何ともお気の毒様にて申訳も無之候末筆ながらくれぐれも雪子様へ宜(よろ)しく御伝言被下(くだされ)たくお願い申上げ候かしく六月十三日菅野やす蒔岡幸子様御許へこう書いてあって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...皆々案に相違の態にて白(しら)け渡りて見え候と「道阿弥話」は記している...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...夜番頭(よばんかしら)の甲(かふ)のみ殘(のこ)りて皆々(みな/\)入る...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...皆々思わず起き上がる...
寺田寅彦 「東上記」
......
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...皆々様へよろしく申上げます...
豊島与志雄 「子を奪う」
...皆々いやな気持がしてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...前にも後にも初めての舶来、看板でおどかし、呼込みで景気をつけ、次に中入り前に、ワザワザ時間を置いて勿体(もったい)をつけて、また改めて口上言いが出て、「さて皆々様、これよりお待兼ねの印度人槍使いの芸当……」前のに尾鰭(おひれ)をつけて長々と、槍使い一代の履歴を述べ、さんざん能書(のうがき)を並べて見物に気を持たせておいて、口上が引込むと拍子木カチカチと、東口から現れたのがその印度人であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...中々難渋な山道に候へども一同皆々元気にて...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆々続いて水中に飛び入ろうとすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆々よく判っているけれども...
林芙美子 「生活」
...皆々穏(おだ)やかに解散し...
福田英子 「妾の半生涯」
...皆々様お変りもございませんか...
村山籌子 「お猫さん」
...ややあって皆々笑った...
正岡子規 「飯待つ間」
...皆々優しく、恵ある風を称へむ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...皆々打笑ひ、熊の皮を取り、十文字にさす竹入れ、小屋の軒に下げて見せ、且つ山刀一梃(いっちょう)を与へて帰らしむ...
柳田国男 「山の人生」
...皆々そのことのみ申合い候...
山本周五郎 「麦藁帽子」
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