...百里途もつくる方...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...普段着のまま帽子もかぶらず東京から二百里はなれた生家の玄関へ懐手(ふところで)して静かにはいるのである...
太宰治 「玩具」
...百里を行く者は九十九里を以て半ばとするのだと...
田中英光 「箱根の山」
...そうして何百里の海を越えて遠く南海の浜まで送られたものであったのかと思うと...
寺田寅彦 「札幌まで」
...それが大体北西の針路を取ってざっと一昼夜に百里程度の速度で進んでいた...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...長崎まで二百里あまり...
永井隆 「この子を残して」
...決して七十里や百里ではないように思われてなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の心と五百里位は離れている...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...約四百里の蜿蜒(えんえん)たる熔岩隧道!かつて...
久生十蘭 「地底獣国」
...人が一歩歩く間に百里飛んでしまつたのでは調子が合はないから後退しようとするが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ほかにも宋の朱泰貧乏で百里薪(たきぎ)を鬻(ひさ)ぎ母を養う...
南方熊楠 「十二支考」
...日に五百里行く駿駒を生むと...
南方熊楠 「十二支考」
...十年間には二万八千八百里を歩く勘定になって...
柳宗悦 「全羅紀行」
...一日七百里(支那里)を馳けるという異人だった...
吉川英治 「三国志」
...西は荊陜(けいせん)から東は※黄(きこう)にわたる三百里のあいだ...
吉川英治 「三国志」
...そこまでの不安は百里の難(なん)を行くにまさる...
吉川英治 「私本太平記」
...一日八百里の飛走ぐらいは何でもない」戴宗は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――お前は女の足、わしと一緒には、駈けきれまいし、といって、ここで一歩の差は、百里の差になる...
吉川英治 「無宿人国記」
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