...また石灰を一反歩に百貫も入れることなど種々ですが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...六桶も挽けば百貫からの重荷(おもに)だ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私も村人甲斐に馬鈴薯百貫を出しました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかしておよそ養蚕は原紙一枚の払立(はきたて)に桑葉二百貫目を要する由なれば...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...僅か百両や百貫で度を失うような真似(まね)はしたくはないのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...とても何百貫とある金庫を家二軒とび越させる力は出てこない...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...「何にしても何百貫とあるものですから」と言いかけたら...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...檻の天井には百貫目以上の石を釣つてあるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百貫あまりの御影石の下だ――左の小さい楔(くさび)を取ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...百貫あまりの御影石(みかげいし)の下だ――左の小さい楔(くさび)を取ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最後に念のために、もういちど土蔵の中を見ましたが、二階の唐櫃の落ちたのはやはり悪者の巧(たく)みに企(たくら)んだ仕掛けで、大きな雛の道具を入れた箱を持って、足元を見ずに登ったとすると、かならず第一段目で仕掛けの板を踏み、綱に加わった力が上に伝わって、危うく手摺(てすり)から乗出させた唐櫃が、百貫近い重さで、ちょうど下にいる人間の頭の上に落ちるようになっていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...重さは測(はか)って千五百貫...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...中官以下に鳥目(ちょうもく)五百貫を引物(ひきもの)として贈(おく)った...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...続いて二十六年四月、浅草観音の開帳に際し、私の父が買い取ったのは牝の小象、と言っても体重四、五百貫、身長八尺以上、吉田氏の大象を使った熟練の若者を頼んで芸を仕込み、相当呼び物になったが開帳後、やはり吉田氏の仕込んだ虎と豹を加えて名も恐ろしい「猛獣曲芸会」、六区の青木の小屋(今の大勝館の場所)で興行...
山本笑月 「明治世相百話」
...年ごとに二百貫の領を...
吉川英治 「新書太閤記」
...三百貫の禄をお返しいたし...
吉川英治 「新書太閤記」
...百貫だけ苦悩がかるくなることはうけあいだ」花御堂を挟んで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...美作国吉野郷(みまさかのくによしのごう)竹山城のあるじ新免宗貫(しんめんむねつら)に仕えて郷地(ごうち)百貫...
吉川英治 「宮本武蔵」
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