...あと百年目で、また今度お会いしましょう...
...あの店は、もう百年目の老舗だそうです...
...結婚してから、もう百年目の夫婦です...
...百年目の恋も冷めるというけど、私たちの愛は変わらない...
...引き出しの奥底から、百年目の古い手紙が見つかった...
...土手であい今はなにをか包むべき土手で逢いどこへどこへと手をひろげ女房に土手であったは百年目きわめてかんたん明瞭な推理で結論が出る...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...そのときこそ百年目に違いない...
海野十三 「柿色の紙風船」
...今度こそすべり落ちたら百年目と度胸を据ゑて這うて出る...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...ここで逢(お)うたが百年目さ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...それこそ百年目である...
辰野隆 「愛書癖」
...一八二五年ブーラールが死んでから百年目(正確に云えば百一年目)に僕が此の雑文を書くようになったのも...
辰野隆 「愛書癖」
...百年目だぞ! 誰にもせよ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...「ここで逢いしは百年目……」「恨み重なる垢道庵」「もうこうなった上からは」「退引(のっぴき)させぬ袋の鼠」「道庵返辞は」「何と」「何と」これらの紺看板が...
中里介山 「大菩薩峠」
...さかりがついて荘重に身顫ひをする野原の中には泥に塗(まみ)れた小石の堆積(やま)なぞ見受けるもので、重つたるい麦畑の近く、赫土の小径の中には焼きのまはつた小さな木々が立つてゐて、よくみれば青い実をつけ、黒々とした桑の樹の瘤(こぶ)や、怒気満々たる薔薇の木の瘤、百年目毎に、例の美事な納屋々々は水色か、クリーム色の野呂で以て塗換へられる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...ちっと景気を付けてやろうと思って「しかし鼠なら君に睨(にら)まれては百年目だろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...見付かったら百年目ですぜ」「馬鹿だなア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此處で逢つたは百年目――とか何とか」「それは斬られた方の巡禮の方だな」「へエ――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此處で逢つたは百年目よ」「敵討ち見たいなことをいふな」「今日こそは錢形の親分に引き合せて下さるでせうね」「引合せるのは御安い御用だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...滅多に闇の中を歩行いて血の池なんかに落ちようものなら百年目だ...
正岡子規 「墓」
...中途半端に今頃ドシドシ食物が来るようではどんな目に逢うか知れない」腸蔵「食物だけで済めばいいけれども今に私たちの大嫌いなお酒でも飛込んで来たら百年目だ」胃吉「お酒が来たらモー仕事なんぞするものか」と噂(うわさ)の言葉終らざるに腹中の天地忽(たちま)ち震動して上の方より押出し来る酒の洪水「ソラ来た逃げろ逃げろ」「津波だ津波だ」と胃吉も腸蔵も一目参(いちもくさん)に逃げて行く...
村井弦斎 「食道楽」
...姿を見たのが百年目というやつで...
吉川英治 「江戸三国志」
...悪運尽きた百年目と観念して...
吉川英治 「剣難女難」
...さあもう一度中軍へ戻れ」ああ、百年目...
吉川英治 「三国志」
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