...珍の珍とも申したいこの一株の球根は東羅馬皇帝の後宮にも百年に一度しか咲かぬ花の種で御座います...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「欝金草賣」
...或(あるい)は百年に一度...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...五十年百年に一度の...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...この賊、若し狂人でなかったなら、百年に一度、千万人に一人の、凶悪無残比類なき大悪党と云わねばならぬ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...百年に一度、わたしは口をあけて物を言う...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...例えば釈迦の引いた譬喩(ひゆ)の盲亀(もうき)百年に一度大海から首を出して孔のあいた浮木にぶつかる機会にも比べられるほど少なそうであるが...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...百年に一度くらいしか生れないもので...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...古來よりの學者として考へても數百年に一度しか出ないといふ人達で...
内藤湖南 「支那目録學」
...あれは数百年に一度ある山の怒りでございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう云う出来事も百年に一度ぐらいは必要だろうとまで思った...
夏目漱石 「門」
...僕のような人間は百年に一度世に出るだけだと言った」――とモーツァルト自身が言っている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...これを「俺は百年に一度生まれる天才」と信じて疑わなかったモーツァルトに比べて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...牧野博士のことを「百年に一度出るか出ないかの大学者」とまで折り紙をつけて激賞されたんだ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...百年に一度位しか行き当らぬ宝の山にぶつかったのである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...「故人となって見れば彼の偉大さがなお分る」「彼の如き人物はやはり百年に一度も出まい...
吉川英治 「三国志」
...百年に一度というふうな異変に対しては...
和辻哲郎 「地異印象記」
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