...百に一つは出られる可能性はある...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...百に一つ、まぐれ当りで外に出られるものなら、九十九へんまで、無駄に歩いて見ようじゃないか、何日かかろうとも、何月(いくつき)かかろうとも」人数がふえたのと、蟹の生肉のお蔭で、私は俄に威勢がよくなった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...このうちにて物になるのは百に一つ位に候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...そこでどんな男と結婚するでしようか? そういう美しい金持の娘には一団の賛美者がつきまとうものです……その中からどんな男をえらぶでしようか? あまり若いうちにダンスやテニス会で会つた一番の美男子をえらんで結婚するような場合は百に一つもありません...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...百に一つ、そんな場合がありはせぬだろうかと、遠く離れていて、ふと不安に襲われることがあっても、何となく、そんなことはめったになさそうに思われたのであった...
近松秋江 「狂乱」
...客の投げる銭を百に一つも受け外(はず)すということはないのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...百に一つも間違いはないのが上々だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...百に一つは斯う言つた全く詭計(トリツク)のない物語がありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百に一つぐらいのうち...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...百に一つも助からねえと...
久生十蘭 「魔都」
...遂に百に一つの好機がやってきて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...巧(たくみ)なるは百に一つを失はねど...
森鴎外 「文づかひ」
...たくみなるは百に一つを失わねど...
森鴎外 「文づかい」
...百に一つもあり得ないといってもいい...
吉川英治 「黒田如水」
...百に一つも間違いはありません」「呉を...
吉川英治 「三国志」
...そして、兵部様へ、丈八郎の方は、百に一つ、見込みが難しいとお告げしておいて貰いたいが」「承知した」その晩のうちに、湧井と青砥は、脱藩して、城下から姿を消してしまった...
吉川英治 「無宿人国記」
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