...「白露の候」という言葉で、秋の季節の到来を表す...
...白露になると夜間の気温が下がるため、朝晩は肌寒く感じることがある...
...「白露の頃には萩の花」という歌がある...
...今年の白露は例年よりも1週間ほど遅かった...
...白露の時期には、草木の露が白く輝く景色が美しい...
...白露(はくろ)のような姿とに接すると...
有島武郎 「星座」
...萩の葉毎には觸れてこぼれる白露が置いてゐたのだ...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...この有名な句でもこれを「白露江(はくろえ)に横たわり水光(すいこう)天に接す」というシナ人の文句と比べると俳諧というものの要訣(ようけつ)が明瞭(めいりょう)に指摘される...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...芭蕉は白露と水光との饒舌(じょうぜつ)を惜しげなく切り取って...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...薫ほるさゆりの花片におくあけぼのゝ白露か緑色こき大空に照るくれなゐの夕づゝか...
土井晩翠 「天地有情」
...偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃今日爪牙誰敢敵 當時聲跡共相高我爲異物蓬茅下 君已乘氣勢豪此夕溪山對明月 不成長嘯但成時に、殘月、光冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に曉の近きを告げてゐた...
中島敦 「山月記」
...七月短歌會那須の野の萱原過ぎてたどりゆく山の檜の木に蝉のなくかも豆小豆しげる畑の桐の木に蜩なくもあした涼しみ露あまの川棚引きわたる眞下には糸瓜の尻に露したゞるも芋の葉ゆこぼれて落つる白露のころゝころゝにのなく青壺集わすれ草といふ草の根を正岡先生のもとへ贈るとてよみける歌并短歌久方の雨のさみだれ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...『古今集』に「白露の色は一つをいかにして秋の木の葉を千々に染むらん」という歌があります...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
......
野口雨情 「枯草」
...白露虫かげろふのあしたはまたぬ命だとたよりは来たがどうしようひとつにはまたひとつにはかすかに白き花でせうしよんぼりとまたひとつにはさびしく咲いた花でせうかなしくもまたふたつには涙に咲いた花でせうかげろふの糸より細き命だとたよりは来たがどうしよう...
野口雨情 「別後」
...暁に馬悲しめり白露の厩の軒に散れるなるべし明方ふと目をさますと馬の嘶くのが聞こえる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...山萵苣(やまぢさの)白露重(しらつゆおもみ)浦経(うらぶるる)心深(こころをふかみ)吾恋不止(わがこひやまず)右二首の歌に在る山治左ならびに山萵苣すなわちヤマヂサという植物につき...
牧野富太郎 「植物記」
...歌には「白露重み」とあるから...
牧野富太郎 「植物記」
...次に第二の歌の「白露重み」もこのイワヂシャなれば最もよい...
牧野富太郎 「植物記」
...かつ花も点頭して下向きに咲いているのでこれまた露を帯ぶれば同じく重たげに見ゆるので「白露重み」の歌詞が充分よくその実際を発揮せしめている...
牧野富太郎 「植物記」
...心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花散らし書きの字が上品に見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...住んでゐるのは皆白露系で...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...いったい何が起ったのでしょうな?』『おまえには分るまい』『わかる筈がございません』『杜子美(としび)が歌ったような事にでもならなければよいが……』漆(うるし)は用を以て割(さ)かれ膏(あぶら)は明を以て煎(に)らる蘭(らん)は摧(くだ)く白露の下(もと)桂(かつら)は折るる秋風(しゅうふう)の前連れの者を忘れたかのように...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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