...北原白秋も俳聖と呼ばれることがある...
...一方神田淡路町に琅洞(ろうかんどう)といふ小さな美術店を創設して新興芸術の展覧会などをやつたり、当時日本に勃興(ぼつこう)したスバル一派の新文学運動に加はつたりしてゐたと同時に、遅蒔(おそまき)の青春が爆発して、北原白秋氏、長田秀雄氏、木下杢太郎(もくたろう)氏などとさかんに往来してかなり烈しい所謂耽溺(たんでき)生活に陥つてゐた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...木下杢太郎(きのしたもくたろう)北原白秋(きたはらはくしう)諸家の或時期の詩篇には築地の旧居留地から月島永代橋(つきしまえいたいばし)あたりの生活及び其の風景によつて感興を発したらしく思はれるものが尠(すくな)くなかつた...
永井荷風 「水 附渡船」
...――私と北原白秋氏とは彼の最初の知己であつた――あまつさへ...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...白秋氏を通じて聞く所によれば...
萩原朔太郎 「蒲原有明氏の近況を聞いて」
...白秋氏の詩に哲學がないと言つた人がある...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...北原白秋氏さえも...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...未だに深く白秋氏の御親切を忘れない...
萩原朔太郎 「追憶」
...北原白秋氏の弟さんの家にしては地味なかまえである...
林芙美子 「新版 放浪記」
...白秋(はくしゅう)氏の詩でも...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...「お前は誰が好き?」「僕は日本の白秋・北原は好きだ...
牧野信一 「或る五月の朝の話」
...そのころ白秋さんの詩の一つに...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...ルナ・パークの華やかな色彩感も愛しく白秋は諷つてゐるから...
正岡容 「浅草燈籠」
...同じころの吉原大洪水の風景は北原白秋が『雪と花火』に「CHONKINA(チョンキナ)」と題した絶誦があるからその一半を紹介して見よう...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...私の好きであったのは何よりも北原白秋の『邪宗門』や『思い出』であった...
三木清 「読書遍歴」
...さうしてまた北原白秋の「思ひ出」や木下杢太郎の「食後の唄」を...
三好達治 「銀座街頭」
...千九百十七年十一月十六日君と畑一つ隔てて北原白秋自序自分はこの詩集を出版することが出来たのを深く幸福に思ふ...
室生犀星 「愛の詩集」
...七日には児玉花外氏と北原白秋氏とを訪ねた...
室生犀星 「愛の詩集」
...北原白秋一年に一度くらゐしか会はないでゐても...
室生犀星 「交友録より」
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