...珍らしく背広を着用に及んでいる白皙(はくせき)長身(ちょうしん)の海軍技術本部長の蓑浦(みのうら)中将や...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...白皙人の宗教道徳のみという観の有ったのは十九世紀の半(なか)ばまでの大勢であって...
大隈重信 「日本の文明」
...其病ひ癒えたるかと思へば、小兒を相手に、終日赤條々となりて砂の砲臺を築き、白皙の背中、爲に赤くなり、ぴり/\痛み出しけるが、終に背中より肩、兩腕へかけて、一面にぽつ/\水腫を生ず...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...かつて白皙人種が有色人種を排斥した心理が頷けるのであって...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...白皙(はくせき)人種の婦人に接近し得ることは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...颯子ノ肌ハ外人ナミニ白皙ナノデ日ニ焦ケタ部分ガ紅潮ヲ呈スル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...こういういで立ちをした白皙無髯(はくせきむぜん)...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...白皙明敏だという感じの風貌の者があったが...
豊島与志雄 「在学理由」
...」白皙(はくせき)の青年は頬(ほお)を紅潮させ...
中島敦 「悟浄出世」
...高梨は白皙(はくせき)美貌(びぼう)...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...闇夜を背景にして白皙な体が浮いて見える...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...髪を地に置く一弱々(よわよわ)と見える痩身白皙(そうしんはくせき)の...
吉川英治 「黒田如水」
...座隅の一席からひとりの白皙(はくせき)の美丈夫が起立して...
吉川英治 「三国志」
...皮膚は白皙(はくせき)でありながら萎(しな)びた日陰の美しさではない...
吉川英治 「三国志」
...白皙(はくせき)にして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...白皙(はくせき)な面(おもて)を...
吉川英治 「親鸞」
...白皙柳眉(はくせきりゅうび)の柔和仮面(にゅうわめん)をかなぐりすて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その痩身と骨ばった白皙(はくせき)な顔とを...
吉川英治 「八寒道中」
便利!手書き漢字入力検索