...白楽天と云う名前をハクラクと縮めてしまうのだから...
芥川龍之介 「長江游記」
...あっちのは白楽天の香炉峰――このハクラクの香炉峰ってやつは松一本ない禿山でがす...
芥川龍之介 「長江游記」
...」白楽天の長慶集(ちやうけいしふ)は「嵯峨(さが)日記」にも掲げられた芭蕉の愛読書の一つである...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...詩集はかなり繙(ひもと)きましたが白楽天のは殊に愛誦して居りましたし中でもこの長恨歌には深い懐かしみを持って居りました...
上村松園 「芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を」
...白楽天がドウ書いたかと思っていろいろ調べてしかる後に書いた文よりも...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...此れは唐土(もろこし)の白楽天(はくらくてん)と云う人の作ったもので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...白楽天(はくらくてん)の歌をお前に教えて上げましょう」「白楽天ッてなに――」「支那の昔の歌よみさ」「教えておくれ」「道州の民(たみ)ッていうのを歌いましょう」「道州の民ッていうのはなに」「道州ノ民...
中里介山 「大菩薩峠」
...白楽天の譲り渡しを試みていますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...白楽天(はくらくてん)の温泉(おんせん)水滑(みずなめらかにして)洗凝脂(ぎょうしをあらう)と云う句だけである...
夏目漱石 「草枕」
...蘇小は校書といふと同じく芸者の支那名で白楽天にある言葉の由...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...支那の有名な詩人白楽天が「春宵の一刻価千金」と云つたのも...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...むかし白楽天(はくらくてん)とかいう詩人(うたびと)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...かの白楽天(はくらくてん)の長詩「長恨歌」の中で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...かの白楽天の琵琶行(びわこう)の話を江(ぼんこう)の湖上に聞くような気持に囚(とら)われていて...
吉川英治 「親鸞」
...有名な白楽天の長篇詩“長恨歌”の中の一章句である...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...白楽天という人の作った詩」「ああ」「あの長恨歌の終りのほうに――天に在っては願わくは比翼の鳥と作(な)らん...
吉川英治 「宮本武蔵」
...朝飯を食べようぜ」「城太さんも歌わない」「なんの歌」「白楽天といったので思い出したんです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...白楽天の一句を想い起し...
吉川英治 「宮本武蔵」
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