...白帆懸けたる大舟小舟は...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...和(な)ぎたる海を白帆あげて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...鳥貝の白帆もとくにいなくなっている...
鈴木三重吉 「千鳥」
......
永井荷風 「自選 荷風百句」
...その大きな高い白帆のかげに折々眺望を遮(さえぎ)られる深川(ふかがわ)の岸辺には...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...蒹葭(けんか)の唯果も知らず生茂った間から白帆と鴎の飛ぶのを見た景色ばかりである...
永井荷風 「元八まん」
...のぼる白帆は篠の梢に半分だけ見えて然かも大きい...
長塚節 「芋掘り」
...朝よりも學校の歸りに見ると海は餘計青く光つてそこには白帆が散らばつて居るのであつた...
長塚節 「開業醫」
...十一反の白帆が檣に引き揚げられると船はゆらり/\と岸を離れる...
長塚節 「佐渡が島」
...搖られながらうと/\となつて居ると帆綱が絶えずぎり/\つと軋つては白帆がばさ/\とたるむ...
長塚節 「佐渡が島」
...そこに白帆が一つぢつとして止まつて居る...
長塚節 「白甜瓜」
...其うちに後の白帆が先になつて汀傳ひに二つ動きはじめたやうである...
長塚節 「白甜瓜」
...白帆の影は長く水に引いてこちらの岸近くまで屆かうとして瀲(さゞなみ)に碎かれて居る...
長塚節 「白甜瓜」
...眞白帆を掛けのつらなめ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...ときどき白帆や鴎(かもめ)の飛ぶのが見えた……子供の私はそれだけで満足していた...
堀辰雄 「幼年時代」
...幾艘となく白帆がのぼってゆくが...
柳田国男 「故郷七十年」
...初めてイナサに吹かれて一日に何百も利根川を上ってゆく白帆を見たとき...
柳田国男 「故郷七十年」
...浪華(なにわ)から中国へかけての新田には中世まで白帆の船の走っていたところが多い...
柳田国男 「雪国の春」
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