...日本の神話に登場する「霊獣」には、白鹿や白蛇、白兎などがあります...
...社の格子が颯(さっ)と開くと、白兎が一羽、太鼓を、抱くようにして、腹をゆすって笑いながら、撥音(ばちおと)を低く、かすめて打った...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...この一対の白兎は乳離れがしてから余り長くはないらしく...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...これが因幡(いなば)の白兎というものです...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...哲学者が結婚しても差支(さしつかへ)ないのは哲学者が白兎を飼つても差支ないのと同じ理由(わけ)だ...
薄田泣菫 「茶話」
...猟人「たしかこの辺へ逃込んだがなあ」(独語(ひとりごと)をしながら四辺(あたり)を見廻(みまわ)す)少年(猟人(かりうど)の注意を自分の方へ向けるようにあせりながら)「おじさん兎の毛は白いんでしょう」猟人「ああ、その白兎、白兎」少年「耳が長いでしょう、おじさん」猟人「そうそう耳が長いね」猟人、銃を杖(つえ)にして話し出す...
竹久夢二 「春」
...一体その兎は……」少年「白兎ですね...
竹久夢二 「春」
...少年仲間の久馬と云うのが、某日(あるひ)そのかんかん岩へ遊びに往って、天狗に投げられたと云って頭の怪我を見せて、「白兎が、早う返れ返れと云うてくれたと云うが、俺には見えざった」と、云ったのを覚えていたので、私はなるほど清導寺の谷は怖い処だと思った...
田中貢太郎 「鷲」
...因幡の白兎伏野(ふしの)に寝てる因幡(いなば)の白兎ピヨン ピヨン八十神(やそがみ)様の来ない来ないうちにピヨン ピヨン身干山(みぼしやま)へあがれかくれ狐ほゥ ほゥ 穂に出たすすきの穂狐が来るから気をつけなすゥ すゥ すすきの葉の蔭にや狐がかくれてゐるだとさよゥ よゥ 呼んでる声がするすすきの蔭から呼ぶのかな半月お月さま半分かけた半かけお月...
野口雨情 「未刊童謡」
...白兎(しろうさぎ)がまだ急(いそ)いで駈(か)けて行(ゆ)くのが見(み)えました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...最初(さいしよ)白兎(しろうさぎ)を見(み)た時(とき)からの冐險談(ばうけんだん)を彼等(かれら)に話(はな)して聞(き)かせました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...白兎(しろうさぎ)は低聲(こゞゑ)で...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...陛下(へいか)よ』と云(い)つて白兎(しろうさぎ)は...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...『私(わたし)は未(ま)だそれを開(ひら)きません』と云(い)つて白兎(しろうさぎ)は...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...『全(まつた)く指定(してい)してありません』と云(い)つて白兎(しろうさぎ)は...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...白兎(しろうさぎ)は眼鏡(めがね)をかけ...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...乃(そこ)で白兎(しろうさぎ)が次(つぎ)の歌(うた)を讀(よ)み出(だ)しました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...ビッデンハムでは九月二十二日ごとに白兎を緋の紐で飾り運んでアガサ尊者の頌(ヒムン)を歌い村民行列す...
南方熊楠 「十二支考」
...白兎は、矢を負って、草の根にころがった...
吉川英治 「三国志」
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