...白と赤との悪夢の中の放胆な曲線の交錯は...
江戸川乱歩 「悪霊」
...立葵の赤と白との花が雨にぬれてゐます...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...この地方には白と云う姓の者は無いと云うことであった...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...次に昨日(きのう)までも六十餘州に関白と仰がれ給うた御身が...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...現に彼の心の中で明白となり始めた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...ただ白と黒だけでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...雪などという出来上ったもののうちから白と云う属性だけを引き抜いてこの概念の下に詰め込むのが至当でありましょう...
夏目漱石 「創作家の態度」
...顔は面長(おもなが)の色白という出来であった...
夏目漱石 「道草」
...徹夜もありがちの事ですね――でもその爲に馬場の旦那が潔白と判れば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すでに菓子でも三盆や大白といったような...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...白と紅(あか)の薔薇のように...
水谷まさる 「シンデレラ」
...白と黒の羽をすれちがった処(ところ)は...
室生犀星 「姫たちばな」
...色も多くは白と黒とですませます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...羊と二人して紅と白との腕を振るってね...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...すつかり白と丹(たん)と緑の配色で美しく塗直し...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...そして、そのどっちかに拠(よ)って生きている二つの群は、白と黒のように、極めて明瞭な生態別をもっていた...
吉川英治 「平の将門」
...そして、「晩にね」と、媚(こ)びた眼をのこして、緋と白との、鮮(あざ)らかな艶姿(えんし)を、拝殿の蔭へ、消してしまった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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