...部屋の中の白っぽいものは...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...はては一面に白っぽい女体のつらなりの中へ溶けこんでいた...
江戸川乱歩 「影男」
...白っぽいもやのようなものがたれさがっていました...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...正義の白っぽい洋服を着た姿はすぐ見えてきた...
田中貢太郎 「白っぽい洋服」
...ふとなにやら白っぽい斑点(しみ)に気がつく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...主家(おもや)の前の植え込みの中に娘が白っぽい着物に赤い帯をしめてねこを抱いて立っていた...
寺田寅彦 「花物語」
...明治三十六年日蔭町で七円で買った白っぽい綿セルの背広(せびろ)で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...白っぽい浴衣(ゆかた)に兵児(へこ)帯をしめ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...白っぽい男の顔があらわれた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...白っぽい舌がはみ出ている...
火野葦平 「花と龍」
...女の服は白っぽい夏服...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...髪は日光に照らされた生木綿(きもめん)のように白っぽい黄色であった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「約束」
...白っぽい絹のごく薄いブラウスで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...薄色の壁紙と軽い白っぽい家具とがあるので...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...アンピイル式の小さい花環模様の白っぽい壁布が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...白っぽい半洋袴服をつけ...
宮本百合子 「一隅」
...月を孕(はら)んだ雲の白っぽい明るさには...
山本周五郎 「さぶ」
...白っぽい地上に小屋の影が黒くうつっている...
山本周五郎 「風流太平記」
便利!手書き漢字入力検索