...不自然にもそんな白っぽい水色の服など着て...
大阪圭吉 「花束の虫」
...―――犬は彼方(あっち)に置いてあるよ」白っぽいホームスパンの上衣(うわぎ)の下に鼠(ねずみ)のスウェーターを見せて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...白っぽい綿がはみだした毛の帽子をかぶっている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...公爵の白っぽい絹帽にひきかえこれはまた旧式なというより外国式かと思う...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...アリョーシャは白っぽい髪の渦を巻いた血色のいい一人の子供に近づいて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ただ白っぽい髪の毛をした腺病質の連中に限るのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...黴みたいな小さい白っぽい斑点が沢山ついていた...
豊島与志雄 「白血球」
...学者は鞄から小さな白っぽいものをとりだして...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...白っぽいインキで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...暗い部屋の隅に白っぽい灯が一つともっている...
中島敦 「牛人」
...白っぽい塵埃(ほこり)が溜っていた...
松本泰 「秘められたる挿話」
...アンピイル式の小さい花環模様の白っぽい壁布が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...黒い上着を着て白っぽいハンティングをかぶったもう一人の青年とが...
宮本百合子 「カメラの焦点」
...切り下げの白っぽい着物の上に重味のありそうな羽織を着た年寄りのわきにぴったりとついて長い袂の大きな蝶の飛んで居る着物にまっ赤な帯を小さく結んで雪踏(せった)の音を川の流れと交って響かせて行く若い女の様子を仙二は恐ろしい様な気持で見た...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...白っぽい着物のわきから袴へかけて...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...あの変に白っぽい顔色を見ても何かの病持ちだということが判るじゃないか...
室生犀星 「幻影の都市」
...おばさまの顔は美しいけれど余りに白っぽいし...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...曇り空のような白っぽい朝がきていた...
山川方夫 「演技の果て」
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