...白っぽいコートをひきずるようにきていた...
海野十三 「○○獣」
...眼は焼けただれた様に、赤くなって、まぶたは短く、まつげはぬけ落ち、その間から、腐りかけたさかなの目の様な、白っぽい両眼が、あらぬ空間を見つめていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...白っぽい小石道に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...白っぽいもやのようなものがたれさがっていました...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...白っぽいコンクリートの床を見せて...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...色が妙に白っぽい岩が一つだけ立っているのが目に入った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...応接室には白っぽい洋服を着た正義が厳然と控えていた...
田中貢太郎 「白っぽい洋服」
...私達は急に一種白っぽい...
谷譲次 「踊る地平線」
...ナオミは白っぽい...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ふとなにやら白っぽい斑点(しみ)に気がつく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...白っぽい早稲の穂の色になり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...赤松(あかまつ)は赭(あか)く黒松(くろまつ)は白っぽい小蝋燭(ころうそく)の様な心芽(しんめ)をつい/\と枝の梢毎(うらごと)に立て...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...白っぽい黄色の晩陸稲(おくおかぼ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...白っぽい塵埃(ほこり)が溜っていた...
松本泰 「秘められたる挿話」
...薄色の壁紙と軽い白っぽい家具とがあるので...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...白っぽい枯木の色をして立っている...
水野葉舟 「遠野へ」
...夜明けがたの白っぽい門がみえ...
室生犀星 「童子」
...もう彼岸桜(ひがんざくら)の白っぽい花の影が...
吉川英治 「親鸞」
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