...色の白い、優しい目をした、短い髭(ひげ)を生やしている、――そうさな、まあ一言(いちごん)にいえば、風流愛すべき好男子だろう...
芥川龍之介 「一夕話」
...船宿の白い行灯(あんどん)をうつし...
芥川龍之介 「大川の水」
...綺麗な白い手でお酌させだら...
石川啄木 「刑余の叔父」
...給仕人もちゃんと白い洋服を著(き)ていた...
高浜虚子 「丸の内」
...間もなく白い謝肉祭(カーニヴァル)を逃れて...
谷譲次 「踊る地平線」
...向こう岸の土手では糸経(いとだて)を着て紺の脚絆(きゃはん)を白い埃(ほこり)にまみらせた旅商人(たびあきんど)らしい男が大きな荷物をしょって...
田山花袋 「田舎教師」
...私はその彎曲した姿勢の、頬髭の白い姿が、群集の中から遠ざかってゆくのを見守った...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...白い粒子が無数に躍っている...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...お組の蒼白い唇からはカッと血潮が流れます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高貴な青白い容貌をした...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...ラ・メデュウズが白い波頭に巻かれながら寂然としずまっているのが見えた...
久生十蘭 「海難記」
...ここのところが面白い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どれもやっぱり面白いことね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...最上等のパン粉を製するにはパンの中身の白い処を干して今の通りに致します...
村井弦斎 「食道楽」
...煙突から出る白い煙の帯と...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...青白い夕あかりの中に...
夢野久作 「死後の恋」
...白い、新しいゴワゴワした木綿の着物が二枚重ねて着せてあって、短かいガーゼの帯が一本、胸高に結んである...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...白い灰が往来なかへ...
吉川英治 「江戸三国志」
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