...清く澄んだ頬が白い...
泉鏡花 「薄紅梅」
...白い雲が、あっちこっちにぽっかりうかんでいます...
海野十三 「怪塔王」
...うやうやしく挙手(きょしゅ)の礼をして立っている二人の白いターバンに黒眼鏡に太い髭(ひげ)の印度人巡警(インドじんじゅんけい)! 脊の高い瘠(や)せた方が醤買石(しょうかいせき)で...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...口を開けた時に荒れた白い舌の見えるのを春三郎は傷ましく覺えた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...帳面には大福帳とか大宝恵帳(だいほうえちょう)なぞと縁喜(えんぎ)よい字で胡粉(ごふん)の白い所へ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その泪(なみだ)には色があってそれに白い衫(じゅばん)が染まったのであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...蒲留仙 面白い、面白い、あれも、これも面白い...
田中貢太郎 「涼亭」
...すると植込みの向ふの診察所の入口に白い服を着た看護婦の紅らんだ顔がのぞいて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...白いカーテンにいつも風が戦(そよ)いでいた...
徳田秋声 「仮装人物」
...おもちやおもちやで面白いんぞおれはおもちや以外のことは考へてみたこともないぞおれはおもちやが面白かつたんだしかしそれかと云つておまへにはおもちや以外の何か面白いことといふのがあるのかありさうな顔はしとらんぞあると思ふのはそれや間違ひだ北叟笑(にやあツ)とするのと面白いのとは違ふんぞではおもちやを面白くしてくれなんぞと云ふんだらう面白くなれあ儲かるんだといふんでなでは...
中原中也 「玩具の賦」
...雪渓が峯頭まで白い冷たい手のひらを一杯にひろげ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...つかれると白い花にとまり...
新美南吉 「木の祭り」
...底をついた表現とでもいひたいやうな歌ひぶりが面白い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...埃が彼の綺麗な白いレエスの襟に溜まつてゐても...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...満目の白い十字の墓標である...
宮本百合子 「女靴の跡」
...自分の書斎の机の前に座って白いまま重ねられてある原稿紙をながめて下目をしたまま身動きもしなかった...
宮本百合子 「黒馬車」
...初秋の夷隅川、そして、折折に来るのは、白い光の鳥、自由と幻想(ヴイジヨン)の鳥、おお、私の心の中の一羽の鴎...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...と勢いよく白い煙がふいていて...
吉川英治 「江戸三国志」
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