...あちこちにひょろひょろと立った白樺(しらかば)はおおかた葉をふるい落してなよなよとした白い幹が風にたわみながら光っていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...白い木綿の布で拭うのだが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...白と赤とのだんだら染めのダブダブの道化服を着て...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...その吹き溜りで白鮫号が...
大阪圭吉 「死の快走船」
...何の風情も無く白茶けて皿に載つてゐるのである...
太宰治 「津軽」
...それにしても、面白いのは、トルストイがその内部の光景をいつも粉微塵(こなみじん)に粉韲(ふんさい)しながら、常にその内部の光景に向つて進んで行つた形である...
田山録弥 「心の絵」
...時間の長さの相対的なものであることは古典的力学でも明白なことである...
寺田寅彦 「空想日録」
...家庭では磊落で面白い人ですがね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...」「面白くないというよりも...
豊島与志雄 「楊先生」
...信天翁(あほうどり)か――とびか、鷹か、みさごか、かもめか、なんだか知らないが、ばかに大きな、真白な鳥だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ときどき渠(かれ)の姿を見て逃出す小魚どもの腹が白く光っては青水藻(あおみどろ)の影に消える...
中島敦 「悟浄出世」
...其うちに後の白帆が先になつて汀傳ひに二つ動きはじめたやうである...
長塚節 「白甜瓜」
...綺麗で気象の面白いお留のところへ行くに違いありません」「そんな事があるだろうか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...東山――(独白(ひとりごと))何だか事件が複雑になってきたようだぞ...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...また若き妻に聞きて白髪を抜き白粉(おしろい)を面に塗り青黛(せいたい)を眉(まゆ)に描く...
南方熊楠 「十二支考」
...白い服を着た巡査も出てゐました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...霜の真白な町々を桃色に照している...
夢野久作 「ココナットの実」
...八月十四日草原、森林、白樺の連続...
横光利一 「欧洲紀行」
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