...「そういう事件に登場する相手は非常に智的な人物ばかりなんだ...
海野十三 「暗号数字」
...やがて春木清が少年探偵長として全世界へ話題をなげた奇々怪々なる「黄金(おうごん)メダル事件」へ登場するその第一幕であったのだ...
海野十三 「少年探偵長」
...芝居の先代萩には雀が千兩役者以上の重要な役として登場するのは誰しもご存じの事と思ふ...
太宰治 「お伽草紙」
...生地のまゝで登場する...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...後に彼女がもつと大げさで猛烈なロマンスに登場することになつたのである...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...それがイデオロギーの資格を以て登場するためには...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...人間は自然科学的世界に於てはたとい観察者であっても自由行為者としては登場することを許されない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...ただ問題はその概念が如何なる表象機能を以て登場するかにあるのであって...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...右手をその度に宙に動かしながら登場する...
外村繁 「将棋の話」
...或ひは役者に移動が生じたり(例へば「老松(おいまつ)」に「紅梅殿(こうばいどの)」といふ小書が附くと常は登場しない天女のツレが登場するとか...
野上豊一郎 「演出」
...一種独特な人世観を持った殿様とが登場する狂言で...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...その言葉にそんなに晴々とりら子の名前が登場するのに私は度胆を抜かれたのであつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...最後には奇想天外的に一匹の猿が登場する...
宮本百合子 「高台寺」
...河童が日本文学に登場する意味について芥川と火野とを比べて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それらの小説がつつましくしかし充実して登場することはわるい気持もいたしますまい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...つねに主格として登場するのは「労働者と農民と兵士」です...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...若草と祖母に歌われていた兵部卿の宮の小王女の登場する未来の舞台がしきりに思われる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また戰國の鬪將連が登場する...
吉川英治 「折々の記」
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