...彼等のあるものはかねての宿望どほりに羽化登仙する...
薄田泣菫 「独楽園」
...羽化登仙とでも言ふ走り方は...
竹久夢二 「砂がき」
...あの羽化登仙の瞬間には...
竹久夢二 「砂がき」
...酒の酔と鰒の熱とがからだいつぱいになつてとろ/\する心地はまさに羽化登仙である...
種田山頭火 「其中日記」
...正に哲学そのものの方法にまで羽化登仙するのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...蛸壺やはかなき夢を夏の月この句は先験的連想の世界に人を羽化登仙させる句であると自分には思われる...
中谷宇吉郎 「「蛸壺」の句」
...三――羽化登仙の夢心地から妙義山の絶景を眺める怕さおもしろさのパノラマが手にとるやうである...
牧野信一 「月評」
...盞を傾ければ忽ち羽化登仙...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...坐作登仙之想...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...羽化登仙(うかとうせん)しかけているところへ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...「愛鷹(あしたか)山や富士の高峰(たかね)」の上はるかなる国に羽化登仙(うかとうせん)し去るのである...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...私は麩化登仙の熟語を作つて自ら慰めたものである...
若山牧水 「梅雨紀行」
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