...或時は回向院の大銀杏へ梯子もかけずに登ることだつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...廬山(ろざん)に登る事になっていたから...
芥川龍之介 「長江游記」
...雪解の水が流れている狭い谷を登る時なぞは...
石川欣一 「可愛い山」
...それは四千フィートの高さを一直線に登るので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...山に登る理由山の旅から帰って来ると...
石川欣一 「山を思う」
...登るに従い、小谷が幾条にも分れる...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...明日は演壇に登ることができませぬから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...嶮(けわ)しい山を登る人のように苦しくはあはあ息をしながら...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...長者はその坂に登ると...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...「ねえ!」築堤へ登る段の所で...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...冬富士山へ登るものを見ると人は馬鹿と云います...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...舞台か舞台裏から天井の綱へ登る梯子(はしご)が幾つあるか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...登るに随つて、益々径はせばまり、両脇の崖から覆ひ被さつた枯薄の穂がZの横腹を左右から撫でた...
牧野信一 「剥製」
...利尻山は信心にて詣る人が日帰りに登るだけのことで...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...二〇〇米ほど登ると...
松濤明 「春の遠山入り」
...これから山へ登るんだと言っていたから今にここを通るだろう...
三好十郎 「樹氷」
...案内されて登る未知の階段ももう自分のもののような手触りを感じ...
横光利一 「旅愁」
...それで今まで頑固にもこの名山に登ることをしなかつたが...
若山牧水 「樹木とその葉」
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