...或時は回向院(えこういん)の大銀杏(おおいちょう)へ梯子(はしご)もかけずに登ることだった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...先立ち登る死出の山...
巌谷小波 「こがね丸」
...僕が居ないからだろう」「それもあるだろうがな、しかし噂に聞けば、五助ちゃんたちは三日にあげず山登りに忙しいそうだ」「山登りって、どの山へ登るの...
海野十三 「雪魔」
...漸く天井裏に登る...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...安芸郡の奈半利村から東に向って登ると...
田中貢太郎 「鍛冶の母」
...そうして第八日第九日目を十分に休養した後に最後の第十日目に一気に頂上まで登る...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...丁度他の所謂感覚が強度や持続と結びついて始めて意識に登るように...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...もはやそれより上へは登ることができず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
...年毎に激増してゆくスキーを楽しむ人、冬山へ登る人、更に幾度か犠牲を払うことにも屈せず、ヒマラヤに挑戦している西欧の登山家たち、このいずれもの人々がいわば雪と闘い、雪を楽しみ、雪の魅力に引ずられているのであるが、雪の研究を根本的に進めようとする人間の努力の方はこれらにくらべて遥かに微弱であることは争えない...
中谷宇吉郎 「雪」
...今こうして汽車が曲りくねった峡谷をのろのろと登る間...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
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前田普羅 「普羅句集」
...観音堂に登る...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...そうして北に登る毎に美しくなる傾きがある...
柳宗悦 「蓑のこと」
...山の上だけあって全く「登る」です...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...そこは甘利山の頂上へ登る道と...
山本周五郎 「山彦乙女」
...その上を踏み越え踏み越え登る...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...古い寺の裏を通りすぎて登りかゝる道はこの海拔六百六十尺の小山に登る四つ五つの道のうち...
若山牧水 「樹木とその葉」
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