...彼女は感情をしっかりと発露する人だ...
...緊張している時には、表情や動作に発露することがある...
...彼の顔には何も感情が発露されていなかった...
...その作品には、作者の個性がよく発露されている...
...病気の可能性を診断するためには、患者が発露する症状を詳しく聞く必要がある...
...従てかうした分業は自由を求むる心意の発露であると言ふべきである...
石川三四郎 「社会的分業論」
...現代に即して自我の発露はどうすれば真実であるか...
種田山頭火 「其中日記」
...その先生の中の創作家は何処(どこ)かの隙間を求めてその創作に対する情熱の発露を求めていたもののように思われる...
寺田寅彦 「夏目先生の俳句と漢詩」
...おのずからに発露してくる一つの志向がある...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...美しい友情の発露を見ざるはなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...人々その心に思うところを発露すること能(あた)わず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...中途にして発露し...
福田英子 「妾の半生涯」
...至極通俗な親子の情の発露ではあるが...
北條民雄 「続重病室日誌」
...彼等の種々の方法を調査する時吾人は人間の機械的天才がその全泉源を発露せる工具の感激すべき展覧を思ひ起す...
牧野信一 「卓上演説」
...みだす力としてより整える力として発露して...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...生活力はいろいろの形をとって発露するものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...確信され確保されている真の安心の上に悠々的に発露しているものか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まちがひもない発露である...
柳宗悦 「雑器の美」
...その他、この種の心理の発露の特異なるものに到っては、自己の名前、肖像等の抹殺破棄……鏡面の理由なき破壊……模擬戦、又は劇等に於ける傷者、死者等の役廻り志願……各種の芸術作品中、自己に擬(ぎ)せる人物に対する作者の残忍なる描写……等の軽度なるものより、遺書なき自殺……他人もしくは公衆の面前に於ける自殺……自己及び環境を美化粉飾したる自殺……同情の情死……同性同胞の情死……自殺倶楽部(クラブ)の存在……等、その欲求の変幻、その発露の怪奇、殆ど端倪(たんげい)すべからざるものあり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...同じく睡眠中に発露されたるものが夢中遊行症なり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その他到る処にこの気分の発露を見受けられますようで……尤も理由なしに咬み合いは始めませんが...
夢野久作 「鼻の表現」
...最も卑怯なる人格の発露である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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