...彼女は感情をしっかりと発露する人だ...
...緊張している時には、表情や動作に発露することがある...
...彼の顔には何も感情が発露されていなかった...
...その作品には、作者の個性がよく発露されている...
...病気の可能性を診断するためには、患者が発露する症状を詳しく聞く必要がある...
...堂々として其思想を忌憚なく発露するを得せしめて後初めて文学の発達を計る事が出来る...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...あまりに意志の目立つ都は情操の自らなる発露を妨げて...
辰野隆 「パリの散策」
...後方の山々には日本諸国の諸大名がそれ/″\陣取つて日本魂を発露したゞらう...
種田山頭火 「行乞記」
...風雅の精神の萌芽(ほうが)のようなものは記紀の歌にも本文の中にも至るところに発露しているように思われる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...まずスポーツは民族精神の発露である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...朝鮮民族(?)の民族精神の真の発露であり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...批判力の常識的な発露に気をとめないまでのことだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...単なるイデオロギー(思想・感情)又はその発露としてか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...又形式的な形態にせよこの自信の行動的発露が見られるという処から...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...才能の発露に駆らるることがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかもまたその中(うち)自(おのず)から日本人生来の風流心を発露せしむる事なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...ポロネーズこれこそショパンがそのポーランド魂を最もよく発露させた...
野村胡堂 「楽聖物語」
...美しい武士道の発露と見なす...
野村胡堂 「胡堂百話」
...芸術的に発露されにくい...
宮本百合子 「豪華版」
...それが漸(やうや)く施政の上に発露して来たからである...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...平生の覚醒時に於ける習慣的の潜在意識の発露と見るを得べく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その眼や口の表現は如何なる心の落ち着きに依って正しく発露する事が出来るかという事から芸道の活き死にを説明してある中で「鼻」という項にこんな事が書いてあります...
夢野久作 「鼻の表現」
...一諾(いちだく)をゆがめぬ節義など――人道的光彩の発露をその実践者に見るたびに...
吉川英治 「新書太閤記」
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