...彼女は感情をしっかりと発露する人だ...
...緊張している時には、表情や動作に発露することがある...
...彼の顔には何も感情が発露されていなかった...
...その作品には、作者の個性がよく発露されている...
...病気の可能性を診断するためには、患者が発露する症状を詳しく聞く必要がある...
...従てかうした分業は自由を求むる心意の発露であると言ふべきである...
石川三四郎 「社会的分業論」
...そういう感情の発露(はつろ)をぎゅッとおさえたのである...
海野十三 「蠅男」
...どちらも自然に発露する感謝の念によって扶け合い...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...現代に即して自我の発露はどうすれば真実であるか...
種田山頭火 「其中日記」
...名誉ある孤立を守って地味な仕事をこつこつと続けてゆくのがささやかながら僕の愛国心の発露だと思っている...
知里真志保 「『愛国心』私はこう思う」
...その発露の恰好(かっこう)な一つの創作形式として選ばれたのが漢詩と俳句であった...
寺田寅彦 「夏目先生の俳句と漢詩」
...才能の発露に駆らるることがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その心霊を発露さして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...対人的に発露するに非ざる...
中原中也 「感情喪失時代」
...人々その心に思うところを発露すること能(あた)わず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...そのことでは私は自分の最大の貪慾と勤勉とを発露させます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日を追うて君自身本然の愛と啼泣と情念の発露とが激しくなつた...
室生犀星 「抒情小曲集」
...それがそれ自体高度に善良な天性の発露であることを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかしそれは高麗人の心情そのものの発露であって...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...翁一流の天邪鬼(あまのじゃく)の発露と解する人が在るかも知れぬが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...筆者の所謂積極消極両様の変態恋愛の交叉帰一点そのものの発露と見るを得べし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...如何なる程度の発露に依りて行われたるものなりや」という問題なり即ち這般(しゃはん)の第一回の発作は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...最も卑怯なる人格の発露である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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