...彼女は感情をしっかりと発露する人だ...
...緊張している時には、表情や動作に発露することがある...
...彼の顔には何も感情が発露されていなかった...
...その作品には、作者の個性がよく発露されている...
...病気の可能性を診断するためには、患者が発露する症状を詳しく聞く必要がある...
...知らず知らずの行動はわれわれの内心の絶えざる発露であるから...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...どちらも自然に発露する感謝の念によって扶け合い...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そこらがいぎりすの英吉利(イギリス)たるゆえん――車掌も客も紳士であり淑女である発露なのであろう...
谷譲次 「踊る地平線」
...昆虫(こんちゅう)や鳥獣でない二十世紀の科学的文明国民の愛国心の発露にはもう少しちがった...
寺田寅彦 「天災と国防」
...俳諧風雅の道は日本文化を貫ぬく民族的潜在意識発露の一相である...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...殊に何々精神の発揮や発露ほど...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...自分を発露することが幸福であり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その心霊を発露さして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...美しい友情の発露を見ざるはなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...よほどほんとうの嘘のない文明精神の発露であったような気もされる...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...もっと異った人間と歴史の他の積極面で発露することもあるのではなかろうか...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...今日私たちが取りくんでいる社会情勢との関係で謂わば自然な人間的要求の一発露でしょう...
宮本百合子 「歌集『集団行進』に寄せて」
...確信され確保されている真の安心の上に悠々的に発露しているものか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まちがひもない発露である...
柳宗悦 「雑器の美」
...最も実際的な探偵趣味の発露であり...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...その盲情や本能の発露を...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...同じく睡眠中に発露されたるものが夢中遊行症なり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この性質の発露だそうであります...
夢野久作 「鼻の表現」
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