...誰でも奉公をした方は覚えがありましょうが、発育盛りの十六、七では、当てがわれただけの食事(もの)では、ややともすれば不足がちなもの……小体(こてい)の家ではないことだが、奉公人を使う家庭となると、台所のきまりがあって、奉公人の三、四人も使っておれば、大概お総菜(そうざい)など、朝は、しばのお汁、中飯に八(はち)ハイ豆腐か、晩は鹿尾菜(ひじき)に油揚げの煮物のようなものでそれは吝(つま)しいものであった(朔日(ついたち)、十五日、二十八日の三日には魚を付けるのが通例です)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...発育盛りの年輩ですから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...発育盛りの年頃にしては前から食慾が旺盛(おうせい)でないのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...発育盛りなので、洋服が、すぐ小さくなる...
直木三十五 「死までを語る」
...発育盛りの子供が飢えている...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...発育盛りのゴールデン・エージを斯うした運動に専心その身を委ね...
牧野信一 「舞踏学校見物」
...発育盛りの妹ばかり違っているのではなかった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...大人になれば日本服でも衛生上の害は寡(すくな)いけれども発育盛りの小児は是非とも洋服にしなければならん...
村井弦斎 「食道楽」
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