...一見活動の中止しているように見える植物の内部に行なわれていた変化の積算したものが発現するものと考えられる...
寺田寅彦 「春六題」
...その心眼は自己を取巻く周囲の全体性(ガンツハイト)を遺憾なく見究める能力を発現する...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...又は精々「詩」=ポエムというジャンルとなって発現する処から...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...就中これは常識の形をとって発現することに自由を有っている...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...しかもその症状が発現するまでに臓器によってそれぞれ異なるが...
永井隆 「長崎の鐘」
...その内容を発現するために用うる役者の芸を賞翫するのと...
夏目漱石 「虚子君へ」
...あすこの芸術は内容を発現するための芸術でしょう...
夏目漱石 「虚子君へ」
...何かの形式で外部へ発現するのが当然であった...
夏目漱石 「明暗」
...ここにも文学の資質の新しく発現する可能のむずかしい過程があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おそらく地震の発現する前に地盤の緩慢な傾動が起こり...
武者金吉 「地震なまず」
...このような土地は地震の発現する所であり...
武者金吉 「地震なまず」
...従って将来大地震の起こる可能性のある土地とその土地から発現する大地震の最大限度とは...
武者金吉 「地震なまず」
...東京の直下あるいは附近から発現するだけでない...
武者金吉 「地震なまず」
...もしかりに将来も過去と同様の間隔をおいて大地震がこの地域から発現するものとすれば...
武者金吉 「地震なまず」
...予想を裏切って思いのほか早く大地震の発現することもないとは言われぬから...
武者金吉 「地震なまず」
...相模中部から発する大地震相模中部から発現する大地震は...
武者金吉 「地震なまず」
...地震鯰にご用心前述の如く東京及び東京附近には大地震の発現する可能性のある地域が三つもある...
武者金吉 「地震なまず」
...すなわち時あって発現する彼らの憤怒(ふんぬ)...
柳田国男 「山の人生」
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