...そのほか発句(ほっく)も出来るというし...
芥川龍之介 「一夕話」
...歌とか発句とか申すものは...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...安どもらひの蓮のあけぼのかう云ふ川柳の発句に近いことは誰でも認めずにゐられないであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...四 調べ発句も既に詩であるとすれば...
芥川龍之介 「発句私見」
...第一の発句(ほっく)は余り限定的でない方がよろしい...
江戸川乱歩 「「悪霊物語」自作解説」
...余らは志が小説にあるのであるから更にこの発句なるものに重きを置くことが出来なかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...発句については十三...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...そののち近所の友人のうちで私が歌を作ろうというと友人は発句を作ろうと主張しました...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...史邦の「帷子(かたびら)」の発句と芭蕉の脇(わき)「籾(もみ)一升を稲のこぎ賃」との次に岱水が付けた「蓼(たで)の穂に醤(もろみ)のかびをかき分けて」を付けているところを見ると...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...発句で高点を取った巻などを見せた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...初雪やこれが塩なら大儲(おおもう)け――という発句(ほっく)を作った奴があるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...馬の尿(いばり)を得意気に咏(えい)ずる発句(ほっく)と云うがある...
夏目漱石 「虞美人草」
...あッしづれに出来る発句じゃござんせん...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...月並発句もしくは近代詩のエピゴーネンに過ぎざるごとき作品を発表して得々たるにおいてをや...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...一、三笠附(みかさづけ)、懸賞発句募集、その外博奕(ばくえき)に類し私利に関する事にはたづさはるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...新詩形を有する発句は和歌の冗漫なるに比してやや新なる者を生じたる事なきにあらねど...
正岡子規 「古池の句の弁」
...紹巴(じょうは)が秀吉に差し出した巻には、光秀の発句、「――天が下知る」を「天が下なる」と書き直してあったというが、これもどうであろうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...大谷平馬吉継が発句した...
吉川英治 「新書太閤記」
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