...これこそ発句なれとて...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...――僅々(きんきん)十七字の発句(ほつく)さへ「構造的美観」を持たないことはない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...四 調べ発句も既に詩であるとすれば...
芥川龍之介 「発句私見」
...第一の発句(ほっく)は余り限定的でない方がよろしい...
江戸川乱歩 「「悪霊物語」自作解説」
...文政四年には秋月庵発句集を...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...碧梧桐君は松島遊覧の発句を一句高誦して喝采(かっさい)を博した...
高浜虚子 「子規居士と余」
...さて俳句(発句)というものはどんなものでしょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...俳諧の連歌に変遷したと同時にその発句も変化しています...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...連歌の発句、俳諧の発句と遷(うつ)って来まして今日では俳句という名前で呼ばれておりますが、これは発句といった昔のものと少しも変らないのであります...
高浜虚子 「俳句への道」
...それの挨拶が発句であって...
高浜虚子 「俳句への道」
...鑑賞するほうの側から見ても連俳の妙味の複雑さは発句のそれと次序(オーダー)を異にする...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...季題および切れ字の插入(そうにゅう)という制約によって規定された従来普通の意味での俳句あるいは発句のいわゆる歴史的の起原沿革については...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...するとその家の亭主か誰かが「夕立にぬれて骨まで腐れ儒者」という発句をかけた...
柳田国男 「故郷七十年」
...少年の箭数(やかず)問い寄る念者(ねんじゃ)ぶりという近世の発句(ほっく)があるが...
柳田国男 「こども風土記」
...発句(ほっく)からまず人を笑わせようとするような連俳(れんぱい)というものも一つだって無いのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...相手構わず発句をすすめ...
山本周五郎 「おれの女房」
...発句の例をとって申しますと...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...光秀が発句(はっく)すると...
吉川英治 「新書太閤記」
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