...したがって私は幼時から癩を意識したり癩者を見たりする機会が多かった...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...癩者の現実を直接かつ率直に描写することは最初からまったく許されない運命にある...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...それは癩者個々の運命とは必ずしも関係を持たない...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...癩者は、彼が無心に生きている瞬間においてさえ、その存在と激しく相剋しているのである...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...癩者の幸福に資する点があるとか...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...我が英一君は癩者と結核患者の救濟を...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...英一君はまづ癩者の撲滅を目的としてゐたのであるが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...癩者(かたい)の膝頭とでも言うべき体裁だが...
久生十蘭 「玉取物語」
...癩者に成りきって...
北條民雄 「いのちの初夜」
...癩運動が癩者のためのみのものであるなどとは...
北條民雄 「頃日雑記」
...癩者はそれを無意識のうちにやつてのけるんだ...
北條民雄 「道化芝居」
...癩者の精神が美しからうと醜くからうと...
北條民雄 「道化芝居」
...もし癩者の書いたものが癩文学なら...
北條民雄 「独語」
...自分が癩者になり得るとはなかなか信ぜられなかつた...
北條民雄 「発病」
...しかし院内は癩者ばかりの世界であるから癩そのものは病気のうちに這入らない...
北條民雄 「癩院記録」
...一体に癩者は医学といふものを信用しない傾向がある...
北條民雄 「癩院記録」
...癩者は皮膚その他の抵抗力が弱つてゐるから丹毒などはすぐ伝染してしまふのである...
北條民雄 「癩院記録」
...まだ彼の小説は「癩者への接吻」一篇きりしか讀んでゐないのだ...
堀辰雄 「小説のことなど」
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