...若し途中で、或は蹇(あしなへ)、或は盲目(めくら)、或は癩を病む者、などに逢つたら、(その前に能く催眠術の奥義を究めて置いて、)其奴(そいつ)の頭に手が触つた丈で癒してやる...
石川啄木 「葬列」
...そしてその大部分は浮游癩というか...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...すなわち癩の問題に触れることは「人生の底」に触れる意味を持つ...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...映画の癩者を見て泣いた人が現実の癩者を見て泣くかどうかは非常に疑問であり...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...癩がそれ自身何らの罪でもないにかかわらず...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...ヨブは癩病の襲うところとなった...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...癩救濟に就ての一方法としての...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...たとえば癩(らい)病とか痴呆症とか...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...藪だたみの泥助という賊に傷つけられたのが因で奥州の百姓亀四郎は癩病になる...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...癩者(かたい)の族(まき)というなら話は至極疏通する...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...我々の書くものを癩文学と呼ばうが...
北條民雄 「頃日雑記」
...」「病気?」辻は瞬間思ひ惑つたやうに眼をつぶると、急に顔に血の気が上つて、上ずつた声で一息に、「癩病だよ...
北條民雄 「道化芝居」
...癩病はやつぱり存在する...
北條民雄 「道化芝居」
...私の生を根こそぎくつがへした癩の宣告を受けたのである...
北條民雄 「発病した頃」
...しかしもう少くとも九ヶ月に近い間癩患者を眺め...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...しかし女性として救癩戦線に投じた愛の爆弾は高知...
光田健輔 「小島の春」
...癩病(らいびょう)になって死と闘う心持から書いたものとか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日本で明治三十年代に初めて癩の国家施設をつくったその当時からの専門家であり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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