...その癖(くせ)保吉のテエブルへは紅茶を一杯(いっぱい)頼んでも容易に持って来てはくれなかった...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...婦人に対してもすこぶる潔癖(けっぺき)だから...
海野十三 「什器破壊業事件」
...それによつてなほ熱中するといふあの癖とによつて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...拝む癖がついている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ヒヨツトコの國生れの癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このこと(習慣が産む性向・性癖)こそ...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...難癖をつけるどころではありませんよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...妹が友達の耶蘇信者が女學校で死んだ時の儀式の樣子を話すのを難癖をつけずに聞いてゐたが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...日が沈むと家を出て散歩するのが癖になつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...しかるに今の人は日本の料理屋へ行くと楼婢(おんな)に三十銭も五十銭もはずむ癖に西洋料理屋へ往って給仕人に十銭銀貨の一つも遣らないような人さえ折々まだあるようです...
村井弦斎 「食道楽」
...みんな狗(いぬ)の癖です...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...容易にそのような日常の癖を貰ってしまうのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...材料の粗悪や、工程の煩雑や、装飾の過剰や、技巧の作為や、個性の偏癖や、意識の超過は皆疾病である...
柳宗悦 「工藝の道」
...というのが彼の口癖であった...
山本周五郎 「季節のない街」
...ひどく酒癖が悪くて...
山本周五郎 「花も刀も」
...じつを云うと私にはそんなような妙な癖があるんですよ」万三郎は盃を取りながら話しだした...
山本周五郎 「風流太平記」
...癖の悪い酒のみや...
吉川英治 「新書太閤記」
...口癖(くちぐせ)のように言っていた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??