...どうかするとこちらがヒステリーになりそうに皮肉なのがこの人の癖だとは知りながらおせいは涙ぐまずにはいられなかった...
有島武郎 「星座」
...どうも口癖になっているので...
太宰治 「正義と微笑」
...その著者の潔癖から...
太宰治 「「人間キリスト記」その他」
...賭博(とばく)に耽(ふけ)り、漁色、飲酒癖強く、放縦奢侈(しゃし)なる性格のように思われる...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...その癖を知つてゐても...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...その癖その祭見には...
田山花袋 「道綱の母」
...彼は奇妙な孤独癖の人間で...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...それは激怒を発する癖のある事である...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...自分は弱輩(じゃくはい)の癖に多少云い過ぎた事に気がついた...
夏目漱石 「行人」
...寐ながら胸の脈(みやく)を聴(き)いて見るのは彼の近来の癖になつてゐる...
夏目漱石 「それから」
...何もかも知っている癖にこんな事を言います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...惡い癖(くせ)がないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その癖誰も見るものがないとしげしげと見詰めたものです...
長谷川時雨 「鏡二題」
...両手を腰にかふ癖があるのぢやが……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...雷同癖古人崇拝癖を止めて...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...癖になっているハモニカが口へ行って...
三好十郎 「鈴が通る」
...お前さんなんか袖も何も引きちぎられちまう」良人は得意なときには目玉を剥いて右の怒り肩をちょいと聳やかす癖がある...
矢田津世子 「茶粥の記」
...◇翁は滅多に外へ出かけない癖に天気の事を始終気にする人であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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