...その癖、お徳はその男の名前も知らなければ、居所(いどころ)も知らない...
芥川龍之介 「片恋」
...さつきご自分で批評がきらひだなんておつしやつてた癖に...
太宰治 「お伽草紙」
...試験官の採点の癖を教えてもらえる...
太宰治 「新ハムレット」
...「今留守どす」というのがそこの家の癖で...
近松秋江 「霜凍る宵」
...生れつき一種の特権貴族であったような気持ちで部下に臨む癖があるのは大抵幼年学校出である...
戸坂潤 「社会時評」
...わが民族の潔癖性がわが民族の神性と繋がりを持つことを示してくれる...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...飲酒は単なる習癖を越えて中毒に移行しかかっているように自分にも感ぜられた...
豊島与志雄 「憑きもの」
...ちゃんとその日の算盤(そろばん)を置いてみなければ寝られない癖がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしもともと二千年の間培われて来た国民性の癖は...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...やきするめや餡(あん)つぼなどをつまむのが癖(くせ)になっていました...
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」
...ついぞ舞踏などしたこともない癖に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...また水準以下に下げるやうな缺點や惡癖(あくへき)も持つてはゐなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...性癖(せいへき)と主義とは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...道徳的な潔癖で母に義憤を覚えたのでもないらしい...
牧野信一 「鏡地獄」
...いろいろと絵のやうな空想をたくましうするといふ――悪い癖だつた...
牧野信一 「四郎と口笛」
...元義には潔癖あり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...どう言っても歪(ま)げられて了(しま)うのが何時(いつ)もの言葉癖ゆえ...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...弱々しい爺(じじい)の癖にナカナカ泥を吐きません」「旅券を持っていなかったのか」「持っておりましたが私がその前に掏(す)り取っておいたのです...
夢野久作 「人間レコード」
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