...僕はその癖僕の実父の命日や戒名を覚えていない...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...高橋の色々の性癖が我々の目に附いた...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...理想的なものを思慕する癖がついていた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...アタシト二ツカ三ツシカ違ワナイ癖ニ」「ジャア何テッタライヽンデス...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...以前は大名の威厳を保って堂々と云う癖があったのが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼はだれでもみんな高みから見くだす癖があった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...堂々たる議論を試みんとするの癖あり当時の府会議長たる沼間守一深く之れを患へ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...父には妙な癖があった...
豊島与志雄 「公孫樹」
...じきにいつもの女学生風の癖がでてしまって……...
豊島与志雄 「条件反射」
...潔癖な父は、最初の間こそ甚(はなは)だしくそれを忌(い)み嫌ったが、身体(からだ)が利(き)かないので、やむを得ずいやいや床(とこ)の上で用を足した...
夏目漱石 「こころ」
...聾(つんぼ)の癖で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姦夫姦婦は逢引する癖だつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...猪之助のことをいろ/\言つてゐる癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐ろしく不きりやうな癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんとなく不自由なもつれるような癖を持っていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...困つた事には足に坐り癖がついてゐて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...奔放すぎて癖が出てくる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まったく子供のときからそれが癖になっているのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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