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芥川龍之介 「廿年後之戦争」
...わたしは呼吸器の病氣を癒すために横濱の根岸海岸に一小屋を借り...
石川三四郎 「浪」
...四圍を壓しつ徐ろに入り來りては日の間のいたでを癒すなり...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...癒すことの出來ない程害せられてゐることを耳鼻科の醫師から聞いている...
竹久夢二 「砂がき」
...彼女は一週の疲労(つかれ)を癒するためシャンゼ・リゼイの方へ散歩に出かけた...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...早く病気を癒すことだね...
豊島与志雄 「二つの途」
...酒が原因の病気は、酒をたちさえすれば、直ちに快癒する...
豊島与志雄 「愉快な話」
...あふげば農作物の虫害が除かれ病人は平癒するといふのでこれを受ける者が雑鬧(ざつたう)する...
中勘助 「府中のけやき」
...分離は15日から20日で起こり、2月で治癒する...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...私の不幸を癒す薬はなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...同じく失恋の痛手を一時たりとも癒すべく恋々していたこの夢幻の世界をものの見事に破壊してしまった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...命じて創口(きずぐち)から毒を吸い出さしめて癒す...
南方熊楠 「十二支考」
...若い命がすぐそれを癒す傷しかもっていません...
宮本百合子 「新しい卒業生の皆さんへ」
...それを癒す道は犯罪的な権力を根本的に人民の生活機構から追放して...
宮本百合子 「女の手帖」
...ほとんど癒すことができないまでに絶滅的に深く感じられれば感じられるほど...
三好十郎 「恐怖の季節」
...主として癒す道のない不幸に我慢して堪えるところに発揮されるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...例えば我々が衣服に用いる羊毛の中に偶然踵(かかと)の凍傷を癒すある隠れた乾燥性があったとか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわち彼に欲するだけの権力と富と名声を与えれば即座に治癒する...
山本周五郎 「思い違い物語」
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