...祖母(おばあ)さんの病気を癒すのが一番で御座いますがね...
石川啄木 「鳥影」
...お陽さまを恐がるのをセイシンブンセキとかで癒すためにネ...
海野十三 「深夜の市長」
...心の病を癒すために入院することもある...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その人たちは病気を癒すことを知っている...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...病人の胃を癒すためには苦い薬を盛らねばならぬ...
永井隆 「この子を残して」
...治癒するまでの平均日数が前者は二十四日で...
永井隆 「長崎の鐘」
...老父の病いを癒すべく朝鮮人蔘を得るための娘の身売り...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...だが俺は癒す...
北條民雄 「間木老人」
...それを癒すには顔に水を注ぐが好いと...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...それがまたその苦惱をば癒す...
堀辰雄 「生者と死者」
...悲しい失意に傷ついた心を凝つと労(いたは)つて再び健やかな明るい心に癒すには大きな忍耐が必要です...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...これを飲めば癩病を癒すとある...
南方熊楠 「十二支考」
...病気を癒すという目的でひきしまっていないで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...癒すべからざる思想的過誤と...
三好十郎 「俳優への手紙」
...吃逆の烈(はげし)いのは非常の苦痛を起すものだけれども癒すのは訳もない...
村井弦斎 「食道楽」
...主として癒す道のない不幸に我慢して堪えるところに発揮されるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...病を癒すこと神のごとく...
吉川英治 「三国志」
...他人の神経衰弱を癒すにはまず陰気な顔をした患者を自由に操縦せねばならぬ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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