...その一つは粉状で灰に似ている堅菓(ナッツ)の虫瘻(むしこぶ)を入れた箱で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...次に堅菓の虫瘻に入れ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...見違えるほど面瘻れした彼女を見ては幸福な生活をしている者とはどうしたって思われなかった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...綾子さんは見違えるほど面瘻(おもやつ)れして...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...以前は商売人であったとかいって病身でひどく瘻(やつ)れていたが顔立ちはいい女だから...
近松秋江 「雪の日」
...最近になってやっとはっきり自覚するようになった葉子の痔瘻(じろう)が急激に悪化して...
徳田秋声 「仮装人物」
...」庸三にも痔瘻を手術した経験があるので...
徳田秋声 「仮装人物」
...見たところにわかに痔瘻とも判断できぬほど...
徳田秋声 「仮装人物」
...院長によって痔瘻(じろう)の手術をした時の話などした...
徳田秋声 「仮装人物」
...北国の寒村である村だけ瘻(くる)病のない所があって...
中谷宇吉郎 「室鰺」
...予後が悪い危険な病気は、腹水、ハンセン氏病、淋病、痔、瘻管、子供の異常症、結石症および破傷風、である...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...5種類の肛門瘻管...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...瘻管(切断または焼灼)...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...尻をおさえながら我慢して稼ぎ漸く痔瘻と梅毒の手術代を儲けて医学博士の病院へ入院さ何のことはない魚の料理ガラスの手術台へ素っ裸にして乗せられ手も脚も縛って目隠しを当てメス...
細井和喜蔵 「泥沼呪文」
...姿の何處かに瘻(やつ)れた世帯の苦勞の影が見えたが...
三島霜川 「昔の女」
...して今日は、母親が奉公先で病ついたといふとで、取る物も取りあえず久しぶりで東京に出て來たとのことであツたが、然ういふ自身も、世帯の瘻か、それとも病氣か、頭髪は地色の見えるまで薄くなり、顔も蒼ざめて、腫物の痕の見えた首筋には絹のハンケチを巻付けてゐた...
三島霜川 「昔の女」
...疾患は痔瘻なので...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...その前方には悪夢めいた暗い虹色の可塑的な円柱が腐臭をまき散らしつつ直径五メートル(*38)の膿瘻いっぱいにじくじくと広がり不浄なる速度を加え進路上には再び募り行く青白い深淵の蒸気が螺旋を巻いていたのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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