...この王※は禿瘡(はげがさ)でもある上に...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
......
内田魯庵 「淡島椿岳」
...十日、庚戌、将軍家御疱瘡、頗る心神を悩ましめ給ふ、之に依つて近国の御家人等群参す...
太宰治 「右大臣実朝」
...当時は痘瘡(とうそう)とか麻疹(はしか)とか云う疫癘(えきれい)が流行(はや)って死人が多く出たりすると...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...」「疱瘡ですって? なるほどそう仰しゃれば...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...瘡痍(そうい)を繃帯(ほうたい)せんとした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その隣に瘡守(かさもり)稲荷があって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...さしも持崩して千瘡万穴の...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どうした赤(あけ)え手拭(てねげ)被(かぶ)らせらつたんべえ」「俺(お)らさうだ手拭(てねげ)なんざあ被(かぶ)つたこたねえよ」「そんでも疱瘡神(はうそうがみ)は赤(あけ)え手拭(てねげ)好(す)きだつちげな」「そんだつて俺(お)ら被(かぶ)んねえよ」痘痕(あばた)の爺(ぢい)さんはすつかり悄(しを)れて畢(しま)つた...
長塚節 「土」
...それと共(とも)に一日(にち)でも斯(か)うして時間(じかん)を空費(くうひ)する自分(じぶん)の瘡痍(きず)に就(つ)いて彼(かれ)は深(ふか)く悲(かな)しんだ...
長塚節 「土」
...彼女は昔し一番目の娘に水疱瘡(みずぼうそう)の出来た時...
夏目漱石 「道草」
...お七が疱瘡(ほうそう)で死んでからは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから『今昔物語』に大和国(やまとのくに)に殺生を楽しんだ者ありて生きながら兎の皮を剥(は)いで野に放つとほどなく毒瘡その身を腐爛して死んだと載せて居る...
南方熊楠 「十二支考」
...その疱瘡の神をみごと追ひ払つて...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...紀州岩出(いわで)の疱瘡(ほうそう)神社というのは...
柳田國男 「日本の伝説」
...瘡(きず)もあらかた平癒して...
吉川英治 「三国志」
...そなたの疱瘡(ほうそ)の軽うすんだのもお蔭であったぞや...
吉川英治 「私本太平記」
...疱瘡(ほうそう)でも煩(わずら)ったか...
吉川英治 「新書太閤記」
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