...それでも頭瘡(づさう)の臭気をたよりに...
芥川龍之介 「庭」
...在職中たまたま疱瘡(ほうそう)が流行して...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...当区内の鵞口瘡(がこうそう)は此(この)六日を以(もっ)て悉皆(しっかい)主治したとの話をした十二日午前警視庁の巡回獣医来る 健康診断のためである...
伊藤左千夫 「牛舎の日記」
...長崎渡りの珍菓として賞(め)でられた軽焼があまねく世間に広がったは疱瘡(ほうそう)痲疹(はしか)の流行が原因していた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
......
内田魯庵 「淡島椿岳」
...昔そこで疱瘡の神々が輪舞した所だったという伝説があり...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...只(たゞ)其(その)瘡痍(きず)を何人(なんぴと)にも實際(じつさい)以上(いじやう)に重(おも)く見(み)せもし見(み)られもしたい果敢(はか)ない念慮(ねんりよ)を湧(わ)かしむることより外(ほか)に何物(なにもの)をも有(も)たなかつた...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は自分(じぶん)の瘡痍(きず)が輕(かる)く醫者(いしや)から宣告(せんこく)された時(とき)は何(なん)となく安心(あんしん)されたのであつたが...
長塚節 「土」
...尤も松皮疱瘡(まつかははうさう)で二た目とは見られない顏だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...またあるいはカサを瘡(カサ)とも感ずる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...松皮疱瘡の次郎左衛門を...
正岡容 「吉原百人斬」
...)此頃頭瘡を病み...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...瘡痕(そうこん)のかさぶたが取れるまでもさして時日はかからない...
山本周五郎 「青べか物語」
...ついに全身数ヵ所の鑓瘡(やりきず)を負い...
吉川英治 「三国志」
...金瘡(きんそう)は甚だ重かった...
吉川英治 「三国志」
...臂(ひじ)の瘡口(きずぐち)が裂けたのである...
吉川英治 「三国志」
...そなたの疱瘡(ほうそ)の軽うすんだのもお蔭であったぞや...
吉川英治 「私本太平記」
...癩病の体の頂(いただき)の瘡に...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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