...五六年前に瘟疫(おんえき)で一家の者が死絶えて...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...五六年前に瘟疫(はやりやまい)で一家の者が死に絶えて...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...土の臭(にお)いと油煙と人瘟気(ひといきれ)とで...
徳田秋声 「足迹」
...瘟気(いきれ)のする人込みのなかを歩いているお庄の猥(みだ)らなような顔が...
徳田秋声 「足迹」
...白い地面の瘟気(いきれ)の夜露に吸取られる頃まで...
徳田秋声 「あらくれ」
...一日込合う暑い客車の瘟気(うんき)に倦(う)みつかれた二人が...
徳田秋声 「あらくれ」
...草の仄かな瘟気(いきれ)がして...
徳田秋聲 「草いきれ」
...咽(むせ)ぶような瘟気(いきれ)を発散し...
徳田秋声 「縮図」
...家畜が瘟疫で全滅したり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その汁を搾って砂糖を和し飲めば瘟疫(おんえき)に特効あり...
南方熊楠 「十二支考」
...正旦鶏子赤豆七枚を呑み瘟気(おんき)を辟くとあるが...
南方熊楠 「十二支考」
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