...)ペツポのをぢは生れつき兩の足痿(な)えたる人なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...其の姿よりして軽快に、躍力強健に、綸(いと)に狂ひ、波を打ち、一進一退、牽けども痿えず、縦(はな)てども弛まず、釣客をして、危懼(きく)しながらも、ぞくぞく狂喜せしむるものは只鱸のみにて、釣界中、川魚の王は、これを除きてまた他に求むべからず、今日品川沖に赤目魚(めなた)釣に往きし忘筌子(ぼうぜんし)、利根川(江戸川)に鯉釣に出でし江東子(こうとうし)に、獲物を見せて愕かし呉(く)るるも一興なり...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...痿えないでしよう...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...十分で弱りきるまで痿やして...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...また一寸には痿えますまい...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...そがために前足痿(な)えしといふに...
巌谷小波 「こがね丸」
...しかも一足(そく)痿(な)えたるが...
巌谷小波 「こがね丸」
...陰痿の藥を飮んださうだ...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...もう一人は足痿えの佝僂(せむし)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...秋晩巡二北邑一先王遺制省二秋収一行到二辺荒一意更愁 村似二癈人痿不一レ起 民如二墜葉散難一レ留 寒流病レ渉纔横レ木 衰草救レ飢猶牧レ牛 非レ有二問窮連日苦一那看紅樹百峰秋章句のうち...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...悉(ことごと)く身は痿(な)えて...
夏目漱石 「薤露行」
...時折痿黄病(いおうびょう)患者に見られるように...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...陳蔵器曰く兎の肉を久しく食えば人の血脈を絶ち元気陽事を損じ人をして痿黄(いおう)せしむと...
南方熊楠 「十二支考」
...」題の下に自註して躄痿(へきゐ)の事を言ひ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...但吾健歩子其痿...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...痿(な)へたる腕を揮(ふる)はんことを欲す...
山路愛山 「詩人論」
...我は足痿(あしな)へて二十二年...
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
......
横瀬夜雨 「花守」
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