...正造は議会中の無理のために宿痾をこじらせた態で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...イングランドの財源を枯渇せしめている目下の宿痾は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...加うるに宿痾(しゅくあ)に侵され...
関寛 「関牧塲創業記事」
...『日本新聞』に連載しつつあった「養痾雑記(ようあざっき)」は遂に蕪村の評論に及んでそれはそれのみ切り放して見ることの出来る一の長篇となった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...病痾の賚賜である...
種田山頭火 「其中日記」
...宿痾の腎臟病に惱んで居たのではあつたが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...養痾(ようあ)のためにかえって用事が多くなるわけなので風邪(かぜ)引かぬ用心に寒気を恐るる事は宛(さなが)ら温室の植物同然の始末である...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...宿痾大によしといふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...数年来わたくしは宿痾(しゅくあ)に苦しめられて筆硯(ひっけん)を廃することもたびたびである...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...宿痾(しゅくあ)のために数週間病床に就かれたまま...
堀辰雄 「菜穂子」
...宿痾(しゅくあ)の痔疾には無花果の葉が...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...復載痾向武州」の旅である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「君恩未報抱痾...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「半歳寥寥久抱痾...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...陸癖作痾十月余...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又「臥痾恨欠拝新正...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...信長すら手を焼いた宿痾(しゅくあ)の癌(がん)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...晩年ずっと病床から起てない宿痾(しゅくあ)を作りつつあったのだが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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