...正造は旧臘以来宿痾の脳病が思わしくなく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...欲ス下詣二賽シテ成田山威怒王祠ニ一以療セント中錐毛之痾ヲ上矣...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...『日本新聞』に連載しつつあった「養痾雑記(ようあざっき)」は遂に蕪村の評論に及んでそれはそれのみ切り放して見ることの出来る一の長篇となった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...三月廿八日曇后晴、病痾やゝ怠る、宿は同前、滞在...
種田山頭火 「行乞記」
...○病痾は、私にとつては一つの天恵だ、これは悲しい事実であるが、合掌して味到さるべきものだ...
種田山頭火 「其中日記」
...二枚書けば忽(たちまち)筆渋りて癇癪(かんしゃく)ばかり起り申候間まづ/\当分は養痾(ようあ)に事寄せ何も書かぬ覚悟にて唯折節(おりふし)若き頃読耽(よみふけ)りたる書冊(しょさつ)埒(らち)もなく読返して僅(わずか)に無聊(ぶりょう)を慰めをり候次第に御座候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...宿痾大によしといふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...数年来わたくしは宿痾(しゅくあ)に苦しめられて筆硯(ひっけん)を廃することもたびたびである...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...宿痾(しゅくあ)のために数週間病床に就かれたまま...
堀辰雄 「楡の家」
...先是菅先生有養痾邸舎未尋芳之句...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...為君将道避痾方...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「連歳沈痾子...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「君恩未報抱痾...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...家翁報抱痾...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...宿痾(しゅくあ)の再発に悩んで近頃引き籠り中と...
吉川英治 「三国志」
...どこが光秀の宿痾(しゅくあ)であろうか」「お顔の色を見...
吉川英治 「新書太閤記」
...どこといえる宿痾(しゅくあ)ならまだしも...
吉川英治 「新書太閤記」
...晩年ずっと病床から起てない宿痾(しゅくあ)を作りつつあったのだが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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