...数年前から宿痾(しゅくあ)のために全く文壇を隠退してしまった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...同棲時代からの宿痾(しゅくあ)が俄(にわか)に重(かさな)って...
内田魯庵 「最後の大杉」
...彼自身が宿痾(しゅくあ)と思いこんでいる脳病も...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...『日本新聞』に連載しつつあった「養痾雑記(ようあざっき)」は遂に蕪村の評論に及んでそれはそれのみ切り放して見ることの出来る一の長篇となった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...むしろ私としては病痾礼讃...
種田山頭火 「一草庵日記」
...病痾の賚賜である...
種田山頭火 「其中日記」
...宿痾の腎臟病に惱んで居たのではあつたが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...二枚書けば忽(たちまち)筆渋りて癇癪(かんしゃく)ばかり起り申候間まづ/\当分は養痾(ようあ)に事寄せ何も書かぬ覚悟にて唯折節(おりふし)若き頃読耽(よみふけ)りたる書冊(しょさつ)埒(らち)もなく読返して僅(わずか)に無聊(ぶりょう)を慰めをり候次第に御座候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...数年来わたくしは宿痾(しゅくあ)に苦しめられて筆硯(ひっけん)を廃することもたびたびである...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...悲しむべき病痾に沈湎せられて皇業を維持されることが不可能となり...
久生十蘭 「泡沫の記」
...除却旧痾身健強...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一歳総投痾...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...復載痾向武州」の旅である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...放使烟霞養老痾...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...困窮と病痾(びょうあ)と羇旅(きりょ)との三つの苦艱(くげん)を嘗(な)め尽して...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...(遂に彼の宿痾(しゅくあ)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...どこといえる宿痾(しゅくあ)ならまだしも...
吉川英治 「新書太閤記」
...晩年ずっと病床から起てない宿痾(しゅくあ)を作りつつあったのだが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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