...痴愚神にでも取り憑かれたかのように奇行を繰り返す人がいる...
...つまらないことを言っても痴愚神にでも取り憑かれたかのように相手にされない...
...痴愚神がようやく去ったかのように、落ち着いた雰囲気が戻ってきた...
...痴愚神のせいで、うっかりと大事なものを失くしてしまった...
...痴愚神のごとく落ち着きがない人がいるものだ...
...一面に於て痴愚である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...あの樣な痴愚にして卑怯な態度をとらずに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼(か)の一円に満たざる借銭のために身を水中に投ぜし小婦は痴愚にして発狂せしなりと...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...之を中心として萬事を决定せんとする者の痴愚なる...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...歐洲と對抗せんとする者の痴愚に至ては...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...痴愚(ちぐ)な附近の男女の祈願所となっている...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...解るまでには三十年の痴愚を要するのか...
種田山頭火 「其中日記」
...彼の犀利(さいり)な眼にはおそらく人間のあらゆる偏見や痴愚が眼につき過ぎて困るだろうという事は想像するに難くない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...凡そ子供つぽい痴愚が演ぜられる...
中原中也 「よもやまの話」
...痴愚を云々するのではない――彼は...
牧野信一 「小川の流れ」
...臆面もなく己れの痴愚を吹聴するのであつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...幸運のアフロディテ水沫から生れたアフロディテ!自ら生得の痴愚にあき人生の疲れを予感した末世の女人にはお身の歓びは 分ち与えられないのだろうか真珠母の船にのりアポロンの前駆で生を双手に迎えた幸運のアフロディテ*ああ...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...すこし秀吉の痴愚凡情(ちぐぼんじょう)な半面をあけすけに見せられて...
吉川英治 「新書太閤記」
...痴愚(ちぐ)にかえって極楽に生れるところにあるのでござる...
吉川英治 「親鸞」
...すべて小人の痴愚(ちぐ)を脱(と)って...
吉川英治 「親鸞」
...ぼくの痴愚を笑うだろう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...しかも混乱に気づかぬ痴愚である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...痴愚悪人を論ぜず...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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