...痴愚神にでも取り憑かれたかのように奇行を繰り返す人がいる...
...つまらないことを言っても痴愚神にでも取り憑かれたかのように相手にされない...
...痴愚神がようやく去ったかのように、落ち着いた雰囲気が戻ってきた...
...痴愚神のせいで、うっかりと大事なものを失くしてしまった...
...痴愚神のごとく落ち着きがない人がいるものだ...
...一面に於て痴愚である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...此の如き豫想に活きる事の痴愚を極めてゐる事を知るのみである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...彼(か)の一円に満たざる借銭のために身を水中に投ぜし小婦は痴愚にして発狂せしなりと...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...それとも痴愚なのか...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...歐洲と對抗せんとする者の痴愚に至ては...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...是れ千古の痴愚にあらず耶...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...堤上ニ在りて海老瀬村の人夫に対し「此小洪水に水防に来るハ痴愚なり」と放言し大に嘲罵を加へたり...
田中正造 「非常歎願書」
...解るまでには三十年の痴愚を要するのか...
種田山頭火 「其中日記」
...自分を痴愚とも酔狂ともいわば言え...
近松秋江 「狂乱」
...痴愚の時代でもあった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そこに描かれた動物の群から人間の痴愚をさしつけれれる...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...たとえばハンセン病とか痴愚になったとか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...人生の主要な真実に混淆(こんこう)している虚偽と痴愚とのきわめて多くの量を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...痴愚を云々するのではない――彼は...
牧野信一 「小川の流れ」
...自分並全人類の持つ痴愚や不完全さが...
宮本百合子 「大橋房子様へ」
...彼は多分に痴愚(ちぐ)な男である...
吉川英治 「新書太閤記」
...その痴愚が働きだすと...
吉川英治 「新書太閤記」
...すべて小人の痴愚(ちぐ)を脱(と)って...
吉川英治 「親鸞」
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