...痴愚神にでも取り憑かれたかのように奇行を繰り返す人がいる...
...つまらないことを言っても痴愚神にでも取り憑かれたかのように相手にされない...
...痴愚神がようやく去ったかのように、落ち着いた雰囲気が戻ってきた...
...痴愚神のせいで、うっかりと大事なものを失くしてしまった...
...痴愚神のごとく落ち着きがない人がいるものだ...
...此の如き豫想に活きる事の痴愚を極めてゐる事を知るのみである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...生れて来ても馬鹿者に生れ、痴愚者に生れ、金持の家に生れ、社会人情の何たるをもしらずして、夢死するものに生れて来ぬ限りもなし...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...歐洲と對抗せんとする者の痴愚に至ては...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...痴愚(ちぐ)な附近の男女の祈願所となっている...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...痴愚の時代でもあった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼の犀利(さいり)な眼にはおそらく人間のあらゆる偏見や痴愚が眼につき過ぎて困るだろうという事は想像するに難くない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...シャトーにおける生活の空虚と痴愚を露骨に風刺する多数の画面は卑近な民衆イデオロギーに迎合するものであろう...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...そこに描かれた動物の群から人間の痴愚をさしつけれれる...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...たとえばハンセン病とか痴愚になったとか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...野性と羞恥心と、自尊心と情熱と、痴愚と叡智と、極端から極端に動く女の心持は、平次に取ってもなかなかの観物です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...痴愚と滑稽と猪勇と怯懦とが及びの配率をもつて露はに算えられた...
牧野信一 「剥製」
...幸運のアフロディテ水沫から生れたアフロディテ!自ら生得の痴愚にあき人生の疲れを予感した末世の女人にはお身の歓びは 分ち与えられないのだろうか真珠母の船にのりアポロンの前駆で生を双手に迎えた幸運のアフロディテ*ああ...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...自分並全人類の持つ痴愚や不完全さが...
宮本百合子 「大橋房子様へ」
...彼は多分に痴愚(ちぐ)な男である...
吉川英治 「新書太閤記」
...その痴愚が働きだすと...
吉川英治 「新書太閤記」
...すこし秀吉の痴愚凡情(ちぐぼんじょう)な半面をあけすけに見せられて...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぼくの痴愚を笑うだろう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...しかるに痴愚なる人は財宝を貯え嗔恚を抱く...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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