...芥川龍之介の小説「痴人の愛」では主人公が縊刑になる描写がある...
...背の低いランプの下に「痴人の告白」を読みはじめた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...今は一門の栄華を誇りて却て彼等に加ふるに痴人猶汲夜塘水の嘲侮を以てするを見る...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...少くともその可能性を信ずることは痴人の談とばかりも云はれぬであらう...
芥川龍之介 「僻見」
...痴人でなければ知らぬ黄昏の天地がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...運命の目論見に最も明らかなるべき彼等のこの態度を我等は痴人の閑葛藤として一笑に附し去る事が出来ないだらう...
有島武郎 「運命と人」
...その時またうたふ)水なき井戸のいひけるはゐごころよきわが家の戸に牝牛を呼ぶには鈴(りん)一つ鳴らせば足るかかる世をおくる人はほむべきかな痴人(しれもの)ならで誰かはほめむ井戸のなかのかわける石を葉のなき樹のいひけるは妻をめとりふるき炉のそばに落ちつきて子供らと床(ゆか)の上なる犬のみをたからと頼む人はほむべきかな痴人(しれもの)ならで誰かはほめむふゆがれの樹を(楽人等退場)...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...痴人の懺悔(ストリンドベルヒ著木村荘太訳)(定価一円六十銭洛陽堂発行)ストリンドベルヒの自伝の一部で氏の最初の結婚生活を書いたもので御座います...
伊藤野枝 「寄贈書籍」
...痴人の如くかゝる言...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...精神的囚人かもしくは痴人かだ...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...これを疑う者は痴人である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...痴人ノ夢ヲ説クト一般ナリ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「好古小言」
...痴人(ちじん)の夢でございました...
吉川英治 「江戸三国志」
...痴人は痴を吐く、狂人は狂を吐く、利己人は利己を吐く、詩人は詩を吐く...
吉川英治 「折々の記」
...まるで痴人(ちじん)の喚(わめ)きだ」「なに...
吉川英治 「剣の四君子」
...どうせわしは痴人でござる...
吉川英治 「剣の四君子」
...痴人(ちじん)の夢ではありません...
吉川英治 「三国志」
...痴人の夢にすぎないものだ」と...
吉川英治 「三国志」
...痴人夢を説くという言葉が頭に浮かんだのである...
和辻哲郎 「夢」
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