...酔(よ)い痴(し)れた彼を投げ倒した...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...「痴人(ちじん)の告白(こくはく)」は出さなかつたのである...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...つまらないよ』『偶(たま)には追つかけて位来るでせう?』『来ないよ』『一度もかい?』『あゝ』芳公と云ふ白痴の男は...
伊藤野枝 「白痴の母」
...余り白痴(ばか)にして貰うまいよ...
内田魯庵 「犬物語」
...証拠の脇差も持参の事故(ことゆえ)」金三郎は半泣きになって愚痴を口走った...
江見水蔭 「備前天一坊」
...白痴に近い無礼を働いたということは...
太宰治 「断崖の錯覚」
...「痴」「だって、旦那がそう云ってたぜ」「へッ、痴(ばか)にするない、御人体(ごじんてい)がちがってらあ」「その御人体でせっせと捜すが好いや」「お前も捜しな」二人は笑い笑い擦れ違って歩いた...
田中貢太郎 「女の首」
...御亭主殿が急に患(わずら)いついてポクリと死んでしまいました」「はあ――て」「それからお内儀さんというものが捨鉢(すてばち)の大乱痴気(だいらんちき)で身上(しんしょう)は忽ちに滅茶滅茶...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ツイ愚痴が出まして...
中里介山 「大菩薩峠」
...その上妙に愚痴(ぐち)つぽいところがある...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...音痴(おんち)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「白痴」を讀んだ時は...
萩原朔太郎 「初めてドストイェフスキイを讀んだ頃」
...白痴美といったようなもんだわ」腕時計に目をやりながら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...白痴を取り巻いて口々に何か喋り出した...
北條民雄 「間木老人」
...土堤下の草地で醜く酔い痴れた数組の男女が...
山本周五郎 「青べか日記」
...真白く酔い痴(し)れた顔が大口を開(あ)いて笑っていた...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...つい愚痴(ぐち)なむせび泣きが出てしもうたので」「わしが...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして言うともなく昨夜からの愚痴を言って...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
便利!手書き漢字入力検索