...田町三丁目のよく玉突きに來た赤阪亭のあたりへ來てから、ふと思ひ出したのだが、赤阪見附けのそばに梅毒、痳病、皮膚科專門といふ看板を出してあるところがあつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...痳病だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「また馬肉かい?」「うん――うまいぢやないか?」義雄は去年痳病で苦しんだ頃...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...斯様な世の中になれば梅毒、痳病、軟性下疳などの花柳病が忽ち拡がつて止まる所を知らぬであらうが、梅毒は甚しく身体を弱くし特に神経系を犯せば痲痺性痴呆などと云うて、長くても二三年で必ず死ぬ恐ろしい精神病を生ずる...
丘浅次郎 「人類の将来」
......
永井荷風 「偏奇館漫録」
...痳病の如何に及びてはこれを知る事更に難からん歟(か)...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...恰も痳病を患(うれ)いざるものは男児に非ずと云うに等しかるべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
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