...心臓痲痺(しんぞうまひ)を起して死んだのです...
芥川龍之介 「温泉だより」
...官能の鋭敏と徳性の痲痺とは都會生活の二大要素である...
石川啄木 「田園の思慕」
...お定が足に痲痺(しびれ)がきれて來て...
石川啄木 「天鵞絨」
...手も足も痲痺したかの如く...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...江戸時代には一と口に痲疹は命(いのち)定(さだ)め...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...軽焼の売れ行は疱瘡痲疹の流行と終始していた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...疱瘡や痲疹は人力の及び難ない疫神の仕業(しわざ)として...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...その後も疱瘡痲疹大流行の時は何度もこの繁昌を繰返し...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...小児痲痺(まひ)で片方の脚が全然だめなのでした)は...
太宰治 「人間失格」
...すれたというのか痲痺(まひ)したというのか...
太宰治 「パンドラの匣」
...痲痺してしまって平気になった...
太宰治 「パンドラの匣」
...頭脳の一部が痲痺したのではないかと思う...
豊島与志雄 「反抗」
...疱瘡と痲疹(はしか)で死んだ子供は空葬にせぬと他に伝染するとて...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...売るといふことは大概彼は痲痺してゐて...
牧野信一 「裸虫抄」
...それでようよう暫時の痲痺的愉快を取って居るような次第である...
正岡子規 「病牀苦語」
...翌日もまた痲痺剤の力をかりてそれに二...
正岡子規 「病牀苦語」
...そこで彼はいそいで睡つてゐる星を深い痲酔から呼びさまし...
三好達治 「測量船」
...鼻が痲痺しているせいか芳香がしないようである...
夢野久作 「冥土行進曲」
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