...痲痺(まひ)しきったような葉子の感覚はだんだん回復して来た...
有島武郎 「或る女」
...少し痲(りん)の気(け)でお小用が永いですから...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...お定が足に痲痺(しびれ)がきれて來て...
石川啄木 「天鵞絨」
...足が耐へられぬ程痲痺(しび)れて來た...
石川啄木 「天鵞絨」
...手も足も痲痺したかの如く...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...何時(いつ)からとなく疱瘡痲疹の病人の間食や見舞物は軽焼に限られるようになった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...その後も疱瘡痲疹大流行の時は何度もこの繁昌を繰返し...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...両肩は前後より圧迫せられたるを以て殆んど痲痺するが如きに至れり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...けれどもみのるの心はふと痲痺してゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...頭が痲痺してゐるやうなのです序文は勿論喜んで書きます...
辻潤 「蒼馬を見たり」
...頭脳の一部が痲痺したのではないかと思う...
豊島与志雄 「反抗」
...醫者(いしや)は依然(いぜん)僂痲質斯(レウマチス)なのだといつて...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は冬(ふゆ)になつてまた起(おこ)りかけた僂痲質斯(レウマチス)を恐(おそ)れて極(きは)めてそろ/\と歩(ほ)を運(はこ)んだ...
長塚節 「土」
...痲痺剤を飲んで痛みが減じて居る時に殆(ほとん)ど仰向になって辛(かろ)うじて書いて見たのである...
正岡子規 「病牀苦語」
...心臓痲痺とソックリの容態になって死んでしまうので...
夢野久作 「鉄鎚」
...鰒に中毒(あた)ると何もかも痲痺(しびれ)てしもうて...
夢野久作 「近世快人伝」
...多分戦場で陥り易い神経系統の一部の急性痲痺だろうと思いまして...
夢野久作 「戦場」
...鼻が痲痺しているせいか芳香がしないようである...
夢野久作 「冥土行進曲」
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