...彼れはかっと喉(のど)をからして痰(たん)を地べたにいやというほどはきつけた...
有島武郎 「カインの末裔」
...私は色のついた痰(たん)を吐きますから...
泉鏡花 「婦系図」
...力(りき)んでも踏反(ふんぞ)り返っても三月経てばゴロゴロッと痰(たん)が咽喉(のど)へ引(ひっ)からんでのお陀仏様(だぶつさま)――とこう覚悟して置かにゃ虚偽(うそ)だよ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...血痰(けったん)が出ているようじゃないか」と言いました...
太宰治 「人間失格」
...痰(たん)を吐(は)きとばします...
田中英光 「オリンポスの果実」
...……痰が切れない爺さんと寝床ならべる・孫に腰をたゝかせてゐるおぢいさんは・眼の見えない人とゐて話がない水仙一りんのつめたい水をくみあげる水のんでこの憂欝のやりどころなしあるけばあるけば木の葉ちるちる先夜同宿した得体の解らない人とまた同宿した...
種田山頭火 「行乞記」
...その痰を彼女の舌の先から拭い取った...
豊島与志雄 「生あらば」
...そして痰吐を差出してくれた...
豊島与志雄 「二つの途」
...痰(たん)が少くなり発熱も...
直木三十五 「死までを語る」
...ノドへ痰(たん)ばかり絡(から)んでいましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「この頓痴気野郎が」と云ひ様足許近くに置いてあつた痰壺を取上げて判官目がけて投げつけた...
平出修 「逆徒」
...そしてそれが本物の痰のやうに見えた...
堀辰雄 「恢復期」
...加之(しかのみならず)咳痰に而平臥...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その飲んだ丈の酒の利足(りそく)を痰唾にして...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「老人」
...いきなり痰を吐いて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...喉(のど)に痰(たん)がからんでいて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...かッ!」と馬上から青痰(あおたん)かけて...
吉川英治 「剣難女難」
...馬上から青痰(あおたん)をかけられた恩人である...
吉川英治 「剣難女難」
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