...清逸は喀痰(かくたん)を紙に受けていくらかの明るみにすかしてみた...
有島武郎 「星座」
...先刻仮小屋の床に見た痰の色がまざまざと宇治の脳裏にふとよみがえって来たのである...
梅崎春生 「日の果て」
...多く喰(くら)へば痰(たん)を発(おこ)すといへり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...この前の時と全く同じ泡(あわ)を交えた鮮紅色の血液が痰(たん)とともに出た...
谷崎潤一郎 「鍵」
...……痰が切れない爺さんと寝床ならべる・孫に腰をたゝかせてゐるおぢいさんは・眼の見えない人とゐて話がない水仙一りんのつめたい水をくみあげる水のんでこの憂欝のやりどころなしあるけばあるけば木の葉ちるちる先夜同宿した得体の解らない人とまた同宿した...
種田山頭火 「行乞記」
...痰(たん)が胸にごろごろしていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...痰が多くなって衰弱も増すものです...
豊島与志雄 「生あらば」
...痰のからまる急な呼吸に時々喘いで...
豊島与志雄 「同胞」
...看護婦が痰吐を取ってくれた...
豊島与志雄 「二つの途」
...そして彼はその上に痰(たん)を吐きかけるのみでは足れりとしない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は息使いおよび発音(声、泣き声、笑い、溜息、など)を注意し、体温(触診により)および排泄物の性質(鼻汁、痰、尿、および大便の量、色、および粘度)を調べた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...「すこし血痰を出してよ」私はやっと彼女の枕元に近づいて行った...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...窓から外へ痰を吐いた...
正岡子規 「夏の夜の音」
...主人の咳払(せきばらひ)をして痰(たん)を吐いて小便をする音が聞える...
森鴎外 「金貨」
...* 古代医学は、人間の病気や気分気質を、血液、痰、黄胆液、黒胆液という四つの体液の混合不調によって説明した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...喉(のど)に痰(たん)がからんでいて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...牢屋塀(べい)の下草へ痰(たん)つばを吐きかけながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...血痰も日ごとに濃く...
吉川英治 「年譜」
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