...東の店に痰切飴(たんきり)や氷糸糖(アルヘイ)を買ひに行つた...
石川啄木 「刑余の叔父」
...先刻仮小屋の床に見た痰の色がまざまざと宇治の脳裏にふとよみがえって来たのである...
梅崎春生 「日の果て」
...血痰(けったん)さえ出ない...
太宰治 「パンドラの匣」
...この前の時と全く同じ泡(あわ)を交えた鮮紅色の血液が痰(たん)とともに出た...
谷崎潤一郎 「鍵」
...三角の痰壺のような古ぼけた縁反帽(ふちそりぼう)の下...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...松脂は痰(たん)の薬だと言って祖母が時々飲んでいたのである...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...この頃痰が余程少くなったのはよい徴候です...
豊島与志雄 「生あらば」
...円く塊(かた)まって浮いている痰の中に...
豊島与志雄 「二つの途」
...痰が二つ浮いてるきりだった...
豊島与志雄 「二つの途」
...彼は息使いおよび発音(声、泣き声、笑い、溜息、など)を注意し、体温(触診により)および排泄物の性質(鼻汁、痰、尿、および大便の量、色、および粘度)を調べた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...たとえば、気管支カタルでは、刺激、鎮静、去痰、の必要に応じて次のような薬剤が使われる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...それはまるで彼自身がそこへ無神経にしちらした痰(たん)のように見えた...
堀辰雄 「恢復期」
...加之(しかのみならず)咳痰に而平臥...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...主人の咳払(せきばらひ)をして痰(たん)を吐いて小便をする音が聞える...
森鴎外 「金貨」
...ペピイががつがと痰を吐きながら...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「老人」
...王様が痰をお吐きになる時は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...五月二十一日志賀直哉のことども思えば太宰さんはいきり立ち、やるかたなくてお飲みになった御様子で、朝、血痰出る...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...お豊のは咳(せき)も痰(たん)も出ず...
山本周五郎 「花も刀も」
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