...なよなよとした痩形(やせがた)であったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「年齢三十三四――痩形(やせがた)の方...
中里介山 「大菩薩峠」
...想像よりはずっと痩形(やせがた)だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...おとなしく反(そ)り身に控えたる痩形(やさすがた)...
夏目漱石 「草枕」
...次の大柄で痩形(やせがた)な...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...痩形(やせがた)の連中よりも肥り肉(じし)の連中の方が確かに上手に物事をやり遂げてゆく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...痩形の連中というものは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...またもや痩形の相続人が現われて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...金庫のそばには、五十四五位に見える、痩形の、顔面骨(がんめんこつ)の尖った、前頭部の禿あがった男が、両手をしばられ、猿轡(さるぐつわ)をはめられて倒れていました...
平林初之輔 「祭の夜」
...痩形の小男を想像してごらんなさい...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...二るいさんは眼のぱつちりした痩形の娘で...
牧野信一 「湖の夢」
...この児痩形(やせがた)にて十五歳ばかりこの院に九年棲(す)めり...
南方熊楠 「十二支考」
...痩形(やせがた)の沖田刑事との鼎坐(ていざ)は...
森下雨村 「五階の窓」
...長身の痩形(やせがた)ではあるが...
山本周五郎 「菊千代抄」
...彼はどちらかというと痩形(やせがた)で...
山本周五郎 「竹柏記」
...外国人じみた立派な痩形(やせがた)の紳士……あ...
夢野久作 「少女地獄」
...痩形(やせがた)の...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...窺くともなく窺くと年ごろの痩形の廂髪が双肌ぬぎの化粧の手を止めて此方を見てゐる...
若山牧水 「岬の端」
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