...なよなよとした痩形(やせがた)であったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二十二三の痩形(やせがた)の...
徳永直 「冬枯れ」
...色が白くて痩形で兎に角わるくありません...
永井荷風 「来訪者」
...「年齢三十三四――痩形(やせがた)の方...
中里介山 「大菩薩峠」
...想像よりはずっと痩形(やせがた)だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その一方は痩形の連中で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...痩形の連中は、三年もすれば一人残らず農奴を借金の抵当(かた)に入れてしまうが、肥り肉の方は泰然と構えていながら、いつの間にか――何処か町はずれに、細君の名前で買った家がひょっこりあらわれる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...縞の寛袴(シャロワールイ)に糀いろの胴着を著こんだこの痩形の助役は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...金庫のそばには、五十四五位に見える、痩形の、顔面骨(がんめんこつ)の尖った、前頭部の禿あがった男が、両手をしばられ、猿轡(さるぐつわ)をはめられて倒れていました...
平林初之輔 「祭の夜」
...二るいさんは眼のぱつちりした痩形の娘で...
牧野信一 「湖の夢」
...眼のぱつちりした痩形の娘で...
牧野信一 「るい」
...男は面長で痩形で...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...この児痩形(やせがた)にて十五歳ばかりこの院に九年棲(す)めり...
南方熊楠 「十二支考」
...痩形(やせがた)の沖田刑事との鼎坐(ていざ)は...
森下雨村 「五階の窓」
...長身の痩形(やせがた)ではあるが...
山本周五郎 「菊千代抄」
...外国人じみた立派な痩形(やせがた)の紳士……あ...
夢野久作 「少女地獄」
...痩形(やせがた)の...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...この痩形(やせがた)の美人こそ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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