...他の肥ることに於いて自らの痩せることを發見する「個體的存在」である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...おせきは田植時分からその苦労のために痩せる思いだった...
犬田卯 「米」
...いくらか痩せるくらいでまんざら役に立たないことはない...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...痩せるほど思っているカテリーナ・イワーノヴナも手にはいれば...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...痩せるから飛び出すんです...
豊島与志雄 「変な男」
...痩せる思ひをして居ります」「お前が痩せる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...荻の友ずり殖(ふ)えて痩せるは世のならひなれば...
一葉 「暗夜」
...まだかまだかと判官(はんがん)もどきに痩せるような思いをしていられるそうでございます」甲斐守は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...痩せるような思いで待っています...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「あいつが痩せるほど待っているのは忰と細君の手紙なんだがね...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...身も痩せるような奔走をつづけて来たのだったが……...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...愛欲の念断ち難く痩せるほど悩んで...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...痩せる位だから胃腸の機関も油が減って運転が悪くなる...
村井弦斎 「食道楽」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...躯が痩せるというのでもなかった...
山本周五郎 「花も刀も」
...――かくまで人は痩せるものかと...
吉川英治 「新書太閤記」
...母を痩せる思いにおいた事も一...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...今でも私は夏は干乾びた樣に痩せることを好んで居る...
若山牧水 「樹木とその葉」
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